天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

画像処理覚書

星の"ringing"の補正法のメモ

先日にAくんからお借りした、Sigmaの”Bokeh master”こと105mm F1.4 Artですが、撮って出しのRawを見ると、星の周りにわずかな輝度の落ちくぼみが見えました。 理由は不明。単にレンズを使いこなせていないのか?なんとなく6Dのセンサーとの組み合わせの問題…

drizzleでソンブレロ銀河の円盤の文様を写し出せるか?

前置き M104、ソンブレロ銀河は、南に低く見えていて、また小さいためにちゃんと撮影するのは難しい対象です。 WikipediaのM104の項目には、ハッブル宇宙望遠鏡によるイメージが掲載されています。 この写真のようにまでは行かないまでも、中央を貫く暗黒…

photoshopで行う高精度なフラット補正

はじめに 作例:ひまわり銀河 準備 フラット補正をおこなう 割り算による補正 引き算による補正 おわりに はじめに ここでは、photoshopのみを用いて、フラット補正を行う方法をご紹介します。補正の精度はかなり高く、輝度ムラだけでなく色かぶりもほぼ完全…

北天の分子雲に挑戦

前置き 先日、岩本彗星の撮影をしていたときのついでに、M81とM82の周辺も撮っていました(といいますか、こちらが本命で岩本彗星はついででした)。最近よく使っているフルサイズの6Dと500mmレンズの組み合わせでの撮影ですと、この二つの銀河は小ぢんまり…

岩本彗星を撮影

13日の夜から14日にかけて、岩本さんが発見した岩本彗星(C/2018 Y1)の明るさがピークに達するという予報が出ていました。翌日の午前に休みをいただいて、撮影に行ってしまいました。V字のテイルを映し出すことができて、ひとまず満足。 Date: 14th, Feb. 201…

1年半前の撮影画像を再処理

顧問は、自分が書いているこのブログを過去から読み返してニヤニヤすることがよくありますが、それが楽しいのは 「昔は、下手くそだったなー」 と、今も下手なりに成長具合がよくわかるからです。天体写真で有名な方々のブログを拝見しても、過去記事の方へ…

天体写真のカラーバランスと,色のコントラスト

はじめに 天体写真のカラーバランスを整えるのに通常行われるのは、写真の背景部分がニュートラルなグレーになるように調整することです。しかし、この操作をちゃんと行っても、写真全体のカラーバランスが崩れてみえることってないでしょうか?私の経験では…

望遠鏡で見た銀河の様子を再現する

今週末には,天文部プラネタリウム班のイベントがあります。顧問の私も,おてつだいとして展示物の準備などしております。 その過程で表題の件,銀河を望遠鏡で見たときのあの淡くぼんやりしたイメージを画像として使いたいなと思い至りました。 撮って出し…

プレアデス星団、2度目の撮影

顧問です。 10日土曜の夜、天気も悪くなさそうだし、2週連続で撮影に行っちゃおうかななんて、皿洗いや庭掃除など、例のヘコヘコ運動をしていたら長男が熱を出してしまって、自宅に待機しておりました。 深夜になって子供たちも寝静まったあと、同日はやま湖…

オリオン座とバーナードループ

小学生のころから何度も望遠鏡で眺めていたオリオン座の周辺。その東側に大規模な円弧状の星雲が広がっていることは,最近知りました。バーナードループと呼ばれているそうです。憧れだったこの領域を,初めて撮影しました。 神割崎にて。夜半過ぎに撮影して…

モザイク撮影の落とし穴と教訓

ここ何回かの撮影では、Mamiyaのレンズを使ってモザイク撮影をしております。「最強の画像処理とは縮小である」と誰かが言っていたのをどこかで読んだことがありまして、モザイク撮影にはそれと同等の効果があります。その効果は凄まじく、もうこれから全て…

California星雲の再々処理

今から一年余り前、部員スズリョウが手動式のレリーズを使って根性で撮影していたCalifornia星雲の写真。下の記事では、それを顧問が画像処理して「なかなかよく写っているではないか」と悦に入っております: ところがいま見返してみるといまいちです。 そ…

夏場の撮影ではちゃんとダーク減算をしよう、という反省

先日、やくらいガーデンへ出かけて行って撮影した網状星雲の画像処理にて、バックグラウンドの強い色ノイズと輝度ノイズに悩まされました。気温が高かったのと、露光時間が480秒と我々としては長時間の部類にあったためだと思います。ISO感度はいつもどおり1…

8月、網状星雲

学校は夏休みに入って、ひっそりとしております。そんな週末、県北部のやくらいガーデンの駐車場へ撮影に行ってきました。 最近、撮影の定番となっている蔵王はペルセ群の観望目的の方々で混み合う可能性があったのと、直前のSCWで雲がかかる予報がでていた…

Nikkor 300mm レンズの色収差のこと

前口上 28年前、平成2年。天文部が購入したNikkor 300mm F2.8については、これまで何度か紹介してきました。当時の高級レンズも、最近のデジカメで天体撮影に使用するにあたっては、どうしても強い色収差が目立ってしまいます。それは、写野の中心から放…

過去画像の再処理してます・・

先日、DeepSkyStackerでスタックする前にraw現像を施したほうが、色が引き出せやすいという記事 raw現像を取り入れた画像処理の流れ - 天文はかせ序二段(仮) を載せまして、当ブログとしては、あれだけブックマークがついたのは初めてのことでした*1。7月…

raw現像を取り入れた画像処理の流れ

新しい画像処理フロー 多少なりに考えるところがありまして、天体写真の画像処理のフローを以下のように変更しました。 (入力:デジカメのraw画像のライトフレーム)--> RStacker(フリーソフト)でそれぞれをダーク・フラット処理--> (出力:raw画像) (1…

イクラ状の星への対策

Nikkor 300mm F2.8 EDと光害カットフィルター(Astronomik CLS CCD)で撮影すると、星像が「イクラ状に」なる 写真1 は、古いEDレンズの軸上色収差が原因と、「天文リフレクションズ」というサイトを運営されている山口さんからTwitterで助言をいただきまし…

Nikkor 300mm F2.8 ED と M16わし星雲

先日の13日は梅雨の晴れ間に恵まれました。平日でしたし、学生たちは 「レポートの提出があるので」 といふので、今回はコモンひとりで撮影に出かけて来ました。 この時期、日没後に東から昇ってくるいて座周辺の星雲を撮影しようと思いまして、東の空が暗…

木星(イカサマカラー)

先日にZWOのCMOSカメラで撮影した木星。我々のレベルとしてはそこそこの解像度で撮影できて「よかったなー」と思ってはいる一方、モノクロ画像の味気なさには少しがっくりしています。 このカメラを買うとき、顧問は部員たちに「部費を全部叩いてCMOSカメラ…