天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

観測のほうこく

最近の撮影スタイル

3分露光で、15枚くらいのライトフレームを確保したら、 「それでは次は何を撮ってこましたろうかな」 と独り言ちて次の対象に移動する。そうして一晩に3~4種類は撮影。 「善哉善哉」 なんて言っておりましたのは、われわれ天文部の”ノータッチガイド*1”時…

スマホで天体写真

我々の天文部から暖簾分けした「名取天文台」のグループにて,「流星セイザー」という名で活動しているヒーローがいらっしゃいます。 その方はなぜか,先日の合宿にも参加していて,彼の「宇宙スマホ」で故郷の写真を撮影していらっしゃいました。その作品を…

や座ふぁん

今はもう卒業して、ここにはいない天文部OBのナカムラとタナカは「や座ふぁん」を自称していました。小さくて目立たない星の配置、あまりにも単刀直入な解釈、そして"YA・ZA"というぶっきら棒な発音。それらの全てが気に入っていたのだそうです。 「お、や座…

2019年、夏合宿報告その2

初日の様子は、こちら をごらんください。 さて、二日目も曇り模様です。 昨日のバーベキューの後片付けもなんとも憂鬱であります。寝不足なので、グダグダしながら過ごしていたら、あっという間に夕刻。腹だけは空くもので、面倒くさくも夕食の準備。 今夜…

2019年、夏合宿報告その1

福島県は霊山こどもの村に来ております。 けさは遅い時間に起床。先ほど部員みんなで朝食兼昼食を食べた後、施設の温泉に浸かって一息ついて、パソコンに向かっています。窓外は小雨もよう。最近の日本の夏は天気が悪くなったとよく言われます。これまでも 2…

木星、今シーズン2回目。

25日の夜は、梅雨の晴れ間に恵まれました。 「シーイングが良さそうな夜は、木星の撮影するよ。当日にアナウンスするから準備しといてね」 と天文部の3年生達に言ってあって、windytyの画像からそれが今夜と思われました。 1枚目が上空3000mでの風速、2…

久しぶり木星、Derotationにも挑戦

まとまった雨をもたらした低気圧が、東の海上へ抜けて行く。すると、北風が吹いて、梅雨前線が南へ押しやられる。12日の晩は、そんなふうにしてやってきた梅雨の晴れ間でした。衝を迎えたばかりの木星を久しぶりに撮影しました。 今後、このブログでは、惑…

電子観望用の望遠鏡と、そのファーストライト

今回の記事は、以前 にてアナウンスをしておりました件です。今年度、我々の部は財団からの助成金をいただくことができまして、市民向けの電子観望会を宮城県周辺で開催する体制を整えようというわけです。先日、それ用の望遠鏡が届きました。 大きい!と言…

drizzleでソンブレロ銀河の円盤の文様を写し出せるか?

前置き M104、ソンブレロ銀河は、南に低く見えていて、また小さいためにちゃんと撮影するのは難しい対象です。 WikipediaのM104の項目には、ハッブル宇宙望遠鏡によるイメージが掲載されています。 この写真のようにまでは行かないまでも、中央を貫く暗黒…

5月:蔵王山での観測遠征記 その2

以下の記事の続きになります; 当夜の夜空は透明度も良くてシンチレーションも良好ながら、時折強まる風のせいでM104の撮影時にはガイドが荒れまくり、 「なんでよー(泣」 と半ベソ状態でした。連夜の遠征で精神的な疲れも溜まっていて、長焦点は諦ようかと…

5月:蔵王山での観測遠征記 その1

学生やOBたちとの約束もあって、5月3日は遠征観測に出かけました。まずは学校を出発して南西方向へ。遠刈田温泉に向かいます。 目的地へのルートの目印になる、大きな鳥居。期待できる空が広がっています。 今回の撮影地である蔵王山の賽の河原駐車場は、…

アンタレス付近

ここ数年~10年のあいだのことであるが、天体写真界隈でもSNSの普及が著しく、個人の撮影した天体写真がフェイスブック、Twitter、ブログ(天リフ)などを通して、多くの人の目に触れるようになった。その規模は「天文ガイド」や「星ナビ」の読者を(おそら…

M51 子持ち銀河

12日の金曜日に,撮影しておりましたM51(子持ち銀河)です。 Date: 13th Apl. 2019, 0:30~Location: Miyagi, Camera: Canon 60DaOptics: Takahashi MT-200 1200mm F6, MPCC Koma correctorExposure: 360sec. x 18 (ISO3200)Guide: Takahashi NJP with MGEN…

M87と中心部のジェット

南岸低気圧が通過していった先日の金曜日。夜にかけて天候が回復し、windytyが予想する上空の気流の様子もよし。月は上弦*1でしたので深夜からの撮影です。子供が寝た後に、のそりと家を出ました。目的地は神割崎「下段」。後部座席にMT−200とNJP赤道儀を装…

桜の向こうでヒアデス星団蝕

宮城県では、9日に桜の満開を迎えました。新月をすぎて日没後には細い月が西空に浮かんでいます。望遠で夜桜をフレームに入れて、その背景にボケた朧月が浮かんでいる・・・という光景を写真に撮ってはどうでしょうかと考えていました。 折しも火曜の夜は晴…

4月は成果なし

4日の夜は、卒業生のアベ君と3年生部員のコン君をつれて観測・撮影にいきました。久しぶりに暖かい春日で、夕方には雲もなくなって良い感じでありました。 コモンは最近、スマートフォンを手に入れてtwitterを始めており、「#天文なう」とかいうハッシュ…

おとめ座銀河団

冒頭から私事で恐縮ですが、わたしは9月生まれの乙女座です。ぱっとしない星座であって、一等星のスピカ以外は目立つ星が少なく存在感がありません。実は未だに、どれとどの星を結べば「乙女座」が構成されるのか、よくわかってなかったりします。 乙女座の…

春の系外銀河撮影

学校は春休みに入って、静かになりました。猛烈な活動で学内に知られる、我々天文部のプラネタリウム班も、ここ数日はさすがにお休み(予算を使い切ったので、することがないのだろうと思います)。 陽気もすっかり春模様です。暖かい雨降って、気温が下がっ…

冬の終わりに天の川

気がつけば2月も下旬。薄明のはじまるころには南東の方向にさそり座が登ってきて、天の川も低く横たわります。今の時期はちょうど、明けの明星の金星と、土星、木星も並んで見えてなかなか絵になるのではないかと考えて、日曜の未明に撮影に行ってきました…

北天の分子雲に挑戦

前置き 先日、岩本彗星の撮影をしていたときのついでに、M81とM82の周辺も撮っていました(といいますか、こちらが本命で岩本彗星はついででした)。最近よく使っているフルサイズの6Dと500mmレンズの組み合わせでの撮影ですと、この二つの銀河は小ぢんまり…

岩本彗星を撮影

13日の夜から14日にかけて、岩本さんが発見した岩本彗星(C/2018 Y1)の明るさがピークに達するという予報が出ていました。翌日の午前に休みをいただいて、撮影に行ってしまいました。V字のテイルを映し出すことができて、ひとまず満足。 Date: 14th, Feb. 201…

オリオン大星雲M42,M43

2月になりました。天体写真の冬シーズンはオリオン大星雲を締めくくりにしようと思ってまして、ようやく撮影しました。いつものはやま湖にて。学生たちは来週から期末テストなので、顧問一人です。 M42はこの時期だと南中するのが20時くらい、ちょっと遅き…

M106周辺の星野写真

「星野写真」という言葉を聞かなくなった気がします。 星野という言葉の意味も(読み方すら*1)実は判然としないのですが、それが文字通り「恒星の野原」といった意味合いであるとしたら、おそらく天体写真がデジタル中心になってから、淡い星雲や分子雲が注…

SeagullとThor's Helmet星雲@はやま湖

前置き 曇ることを覚悟して撮影に行かないと,良いシーイングには恵まれません。というのは大気の状態が安定しているときは,雲も発生しやすいことが多いからです。反対に冬場の安定した晴れ間では,たいてい星はパタパタと瞬いています。 大気の状態が悪け…

しし座銀河団

先日、5日の撮影では、ガイドなどもうまく行っていて余裕があったので、スカイメモR+旧Sigma 70mm Macroの組み合わせで、いろいろ撮影して遊んでました。夜半過ぎに高く登って来たしし座周辺を撮影して、写り込んだ銀河の名前を書き込んで見ました。こんな…

Mamaya Apo-sekor 500mmのファーストライト

「来年のお正月は新月が重なっていますから、一度撮影にまいりませう」 年末から天文部OBのアベくんとの約束があって、5日の夜に神割崎に撮影に行って来ました。顧問の私は、昨年末にボーナスで追加購入していたMamiyaのApo-sekor 500mmのファーストライト、…

2018年の撮り納めはバラ星雲

年末には寒波が訪れて、東北地方も随分と冷え込みました。そんな時期に「星の撮影に行ってまいります」なんて言うと、妻にも「は?まじすか?」みたいな顔をされます。でも冬の撮影が寒いなんてことは初めからわかりきったことです。 12月30日の夕刻。空…

9日夜のウィルタネン彗星

メシエ天体などの撮影とくらべて彗星が面白いのは、「ひょっとしたら今夜・・・」という期待があるから。日曜の夜、明日は朝から学生実験があるというのに撮影に行ってしまいました・・・。 残念ながらウィルタネン彗星の今回の姿は、いくら強調しても尾の無…

冬シーズンのスタート

中間試験明けの遠征 12月1日、土曜日。冬型の気圧配置で日中は暴風が吹き荒れました。学生たちはちょうど後期日程の中間試験明けの休日。「観測に行きたいですー」と言っていたので、南三陸町の神割崎まで出かけて来ました。 16時半に学校に集合、荷物を積み…

Comet 46P/Wirtanen,確かに淡い尾が長いです

追記(2018/12/3): 捨てていたコマを追加して,再処理しました。今度は,尾があるのがはっきりわかると思います: 2018年12月1日、21時頃、宮城県南三陸町神割崎Camera: Canon EOS 6D (HKIR),Lens: Mamiya Apo-sekor 250mm F4.5露光データ:ISO3200, 150se…