天文はかせ幕下

震災の日の観測会

3月は春休み。「新月期には観測会を致しましょう。期日は顧問が部員の皆さんにメールで連絡いたします・・・」という話になっておりました。GPV予報をみながら、3月11日を観測日としました。しかし、なぜか参加者はゼロ*1。仕方がないので、顧問は公用車のハイエースにNJP赤道儀とε200を積み、一人で遠刈田温泉へ出かけてきました。観測場所は、蔵王少年自然の家の駐車場。そこで外部ゲスト部員(?)のイワイさんと落ち合いました。

 夕刻、まだ雲がひろがっていました。明るいうちに赤道儀と望遠鏡をセット。GPV予報は、そのうち晴れると言っていました。それを信じて、コーヒーにカップラーメンを食しつつ、まったりと待ちます。こういう時間も楽しいものです。

 木星が高く登ってくる頃、急速に雲が切れ、晴れました。はじめにオリオン座の星雲を撮影し、そのあとM81と82を撮影。

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 3/11/2016 M81&M82(中心付近トリミング)
撮影地:宮城県遠刈田温泉蔵王少年自然の家
カメラ:Canon D40(赤外改造),鏡筒:タカハシε200 on NJP赤道儀
露出時間:210sec x 15枚,ISO:1600 フラット補正

覚え書き:
・左のM81を優先して画像処理した結果、右のM82の中心部は白く飛んでしまった。これはどうしたらいいのだろう。
ヤフオクで手に入れた赤外改造D40は、センサーが汚れているようである(中心からすこし右によごれが出ている)。
・夏に行った栗駒山での撮影では周辺減光は気にならなかったけれども、遠刈田では顕著に現れた。次の写真は、フラット補正前の上の写真。

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遠刈田の空は、栗駒に比べると大分明るいようだ。
・それで、DSSでフラット補正をすると、やっぱりノイズが強く出てしまう。フラット補正は他のソフトでやるべきか。

 

*1:メールがちゃんと届いていなかったようです。