天文はかせ幕下

冬も終盤の観測

 

日本地図をみると、宮城県の海岸線はなめらかな曲線で内陸側へくびれています。奥羽山脈から海岸線までの距離が他の地方とくらべて短いので、冬型の気圧配置が強まると、雪雲が沿岸部まで広がることがよくあります。そのせいで冬の仙台は「虹の名所」なのだそうですが、つまり太平洋側であるにも関わらず、冬も晴れないのです。

 

学校もそろそろ春休みで、冬の星座も終盤になってきました。今回は深夜に上がってくる春の銀河を撮影するために、ゲスト部員2名を含む合計5名で、福島県のはやま湖に行ってきました。久しぶりに安定した晴天に恵まれて、気温も-5℃までさがりました。いろいろ撮影したのですが、まずはM51を仕上げました:

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2017年2月24日 12:30 M51 子持ち銀河
canonEOS60Da センサー温度9℃
タカハシMT-200 with MPCC Mk3 koma corrector, on NJP赤道儀 ノータッチガイド 
ISO3200 240sec x 16、
CCDStack2で加算平均、GIMPトーンカーブ、カラーバランス調整、Digital photo Professionalでノイズ処理。FlatAidePro.

M51は、ちょうど1年前名取市内で撮影していました。下がその時の写真です。

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2/11/2016 M51子持ち銀河(中心付近トリミング)
撮影地:宮城県名取市
カメラ:Canon EOS Kiss X5,鏡筒:タカハシMT200 on NJP赤道儀
露出時間:180sec x 12枚,ISO:1600

撮影環境がぜんぜん違うので比較になりませんが、すこしは上達しているのだなという気がしてきました。