天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

M31と新星

我々の学校はもう夏休みは終わりましたが、それでもなぜか授業のない期間が今月いっぱい続いております。それでお天気がよいので、はやま湖に撮影に行きたくなってきました。

顧問は、いつも暇そうなABEを誘ってみました。しかし最近彼は蕎麦やうどんを給仕するアルバイトに頻繁に従事しており、なかなか誘いに乗ってきません。以前ならば、
「バイトなんぞドタキャンすればよい、そのための安い時給だ」と言えば
「そうですね。ウケケ」などとついてきたものですが最近は
「いやいや・・そういうわけには参りません。臨時雇いとはいえ、一定の社会的責任というものがあります。」
などと分別がついてしまいました。

そこでさらに輪をかけて暇な寮生たち(スズリョウ、サトウ、ノゾキド、初参加のDAIGO)を連れて出かけてきました。

最高の条件

当日は、完全な快晴で透明度も良く、天頂付近の星はまったく瞬いていないようでした。しかし、放射冷却で気温が下がり、これまでに経験のない結露に悩まされました。スズリョウはレンズにヒーターを巻いていたので、被害なしでしたが、ε200は斜鏡が完全に曇ってしまい、撮影中にカメラを外して、水分を拭きとらなければなりませんでした。焦りはつのり、そうするとガイドの精度もなぜか下がってきます。はじめは網状星雲を狙うつもりでしたが、明るい対象であるM31に切り替えました。2分露光で、枚数を稼いでみます。フードをはずして、鏡筒をうちわでパタパタ仰いでいると、結露があまり進行しないようでした。しかしこれは疲れるので、次回は乾燥空気をつかうことを考えてみます。

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 2017年9月25日 22:10-23:15 M31
canonEOS60Da センサー温度27~28℃
タカハシε200, on NJP赤道儀 ノータッチガイド 
ISO3200 120sec x 33、ダーク25枚
DSSでフラット・ダーク処理、平均加算後、GIMPでレベル調整、色調整、DPPでノイズ処理。

APS-Cで800mmですと、構図がぎゅうぎゅう詰めになってしまいイマイチですが、よく写ってくれたと思います。先日の北アメリカとくらべると星が小さいのはシンチレーションとガイドの成功 度の差と思います。画面に見切れているM110にもわずかに暗黒帯があるのがわかります。

板垣氏の超新星

この時期ですと、世界中の人がM31を見たり撮影したりしているはずですが、有名な板垣さんが、そこに新星を発見していたそうです。なんと日本時間の昨日夕方頃に。上の写真にもその新星がちゃんと写っていました。ネガ反転して中心部を切り出してみました。

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比較のために、2年前に栗駒山で撮影していたM31の同じ区画をみてみましょう。

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ああ、星がないですねえ。板垣さんは本当にすごいです。