天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

ペリカン星雲

5年生部員のスズリョウは、いま天体写真の撮影にもっともやる気を見せており、先月の25日も彼と2年生を二人連れて、いつものはやま湖に撮影に行って来ました。2年生は二人とも写真部を兼部しており、今後に期待です。

最近の天文部は、1年生を中心としたプラネタリウム班と、上級生がメインの写真撮影班に分離して二極化が進んでいます。もともとチームプレーなんてものは皆無なのでそれでいいでしょうと思っています。

 

さておき、オートガイドを導入したおかげで、長時間露光も歩留まりよく撮影していくことができます。ちょっと西に傾き気味のIC5030、通称ペリカン星雲を撮影してみました。

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2017年10月25日 21:12-22:30 IC5030 ペリカン星雲
canonEOS60Da ISO1600 センサー温度約22℃
タカハシε200, on NJP赤道儀 PHD2によるオートガイド 

露光:300sec x 17
DSSでフラット・ダーク処理、平均加算後、Digital photo prof4でトーンカーブ調整、色調整、flatAideProでスターシャープ処理。

今回は前回よりもガイドがすこし暴れ気味でした。全然理由もわからないのですが、シンチレーションなどの問題かもしれません。これについては今後も苦労しそうです。

あと、露出はもっと伸ばした方が良さそうです。今回の撮影ではヒストグラムはちょうど1/3にしました(ネットの情報でよく聞く露出の適性値です)。一方、星雲のハイライト部分の輝度が1/2くらいです。星は白とびしていますが、それを除くとダイナミックレンジの半分しか使っていないことになります。

こういう淡い対象を撮影する場合は、ヒストグラムのピークは1/2かひょっとすると2/3くらいのところにあっても良いのかもしれません。

 

一方、スズリョウはアポゾナーと新しく改造したEOSKissX5をつかってオリオン座の周辺を撮影していました。その画像処理ではいくつか問題が発生したので記録がわりに書いておきます。

・まずDeepSkyStackerでフラット処理をすると、加算平均がうまくいかず星が潰れて消えてしまうというトラブル。フラット処理を辞めるとなぜか加算がうまくいきます。初めはフラット画像に問題があるのではと疑いましたが、原因はよくわからず。結局DSSでのAlignmentを”automatic”から"Bilinear"にしたら解決しました。

・撮影地のはやま湖は東方向に南相馬市があって少し明るいです。東からのぼったオリオン座の画像をレベル調整するとけっこうつよい「カブリ」が出て来ました。これは「ぴんたん」さん(有名)という方が開発されたフラットエイドプロというソフトをつかって解決できました。

 

画像はちかぢか、スズリョウがアップする予定です。