天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

ぎょしゃ座、IC405

まえおき

20日の撮影では、これまでうまく働いていたオートガイドが突然不調に陥りました。顧問はその原因が気になり、夜も寝られない日々が続いていました。

先日の23日、イブイブの夜。子供が寝た後

「おじさんはちょっと出かけてくるからね」

と言い残して家を出ました。学校の屋上でオートガイドのチェックをしようと思ったのです。ガイドがうまくいけば、東京地方の方達がやっている低ISO長時間露光も試してみようという魂胆です。

それで夜の学校にやってきた顧問ですが、愕然としました。夜はエレベータが止まっているのを忘れていたのです。総重量で80kg近くの機材を屋上まで運び上げなければならないというのに、階段を使わなければなりません。屋上までの高度差は約10m。自分の体重も含めれば位置エネルギーにしてmgh=140kg*9.8m/s^2*10m、およそ14000ジュールの仕事をなすことになります。それだったら、そのまま水平移動してはやま湖までいったほうが楽なのでは?と愚考しました。

ひとりではやま湖

23日の夜。ほんらいであればいつも暇なスズリョウを誘うところでしたが、彼は県北へ帰省していました。アベは誘えば来たかもしれませんが、蕎麦屋でバイトをしているかもしれず、「ちょっと忙しいんで」なんて断られると、自分の暇さが身に沁みてムカつくので、今回は見送りました。

当日のはやま湖は快晴で、天頂付近のぎょしゃ座の散光星雲IC405の撮影を始めました。ISO1600の8分露光で赤経方向に星が流れます。ほんのわずかで気にならない程度ですが、これまでのオートガイドの精度から比べると、だいぶん劣る様子です。いろいろ調整していたら、そらが曇ってしまいました。しかしなんとか作品に仕上げました。

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2017/12/23  ぎょしゃ座中心部、IC405勾玉星雲付近
カメラ:Canon EOS60Da
レンズ:Nikkor 300mm F2.8(->F4)
露光:ISO1600 480sec x 7
MJP赤道儀、PHD2ガイディング

画像処理:
DSSでフラット・ダーク・スタック処理。PhotoShopで強調&ノイズ処理

480秒とこれまでで最長の露光を行いましたが、いかんせん星が大きくて、処理に苦労しました。星雲の中の星の周りが変になってしまっています。いっぽう中心付近の明るい星の色がよく出たのは良かったかもしれません。背景を暗くしすぎたように思います。

追記:再処理

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