天文はかせ幕下

宮城県も猛暑が続いています。熱い空気は水蒸気量も多いみたいで、夕刻から夜には雲がよく出ます。その雲は、朝になって日が差してくるとすっと消えて、「今日も暑くなりそうだな」といった感の青空。ミンミンゼミも早々に鳴き出す始末です。

3日の夜はようやくチャンスに恵まれて、土星、火星、月と撮影しました。まずは火星の結果を。

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火星:Aug. 3 2018, 23:43
鏡筒:Meade LX200-30cm + Kasai 2倍バローレンズ
合成焦点距離:6000mm(F20)
カメラ:ZWO ASI174MM CMOSカメラ
フィルター:kenko MC R1
gain:169, 露光:0.006sec*60sec
AutoStackkert!にて20%スタック x3Drizzle、Registax6.0でウェーブレット処理。

火星は先日撮影した時よりもずっと明るくて、gainを下げてもシャッタースピートが身近くて済みます。北半球にみえる血管の浮き出た筋のような構造は、ウェーブレット処理のやり過ぎかもしれません。次回ゆっくり再処理してみます。

昼間の炎天の影響がのこっているのか、23時を過ぎた撮影でも筒内気流の影響(?)を感じました。撮影している視野全体がなにかこう、細胞が脈打つような感じでうごめくのですね。一方、上空の気流が悪い場合は、川の流れ越しに星を見ているようなそんな像になります。

筒内気流への対策は、現在計画中で、来週には実施できると思います。