天文はかせ幕下

新しい250mmレンズ

昨年の冬頃から、nikonの古いサンニッパレンズをつかって撮影を繰り返してきました。

ぎょしゃ座、IC405 -

カモメ星雲など -

Nikkor 300mm F2.8 ED と M16わし星雲 -

8月、網状星雲 -

焦点距離300mmとAPS-Cの組み合わせは使いやすくて、まだまだ撮影したい対象がたくさんあります。同時に、この古いレンズの強い色収差に悩み続けていました。L42フィルターを入れて見たりF5.6まで絞ってみたりと、今まで試みた数々の対策は目に見える改善には結びつきませんでした。

そろそろ天文部の夏(秋)合宿です。

「これは、300mm近辺の望遠鏡を新規導入するしかありませんな、FS60CBとかVixenの新発売の...」

「ほーん、そうなんですか。そんな予算どこにあるんですか。」

と、天文部の部員達は潤沢な資金でのプラネタリウム作りに夢中で、相手にしてくれません*1。自宅に帰って、夕食の最中に妻にも同じセリフを吐いて見ましたが、反応は同じでした。顧問の孤独は深まっていました。

 

そんなある日、自宅で「天文リフレクションズ」を見ていたら、「マミヤ」という67判カメラのメーカーが出していたレンズが良いという記事*2。ふーん、そうなんだ・・・って続いてfacebookを閲覧。そこに早速、マミヤのレンズを手に入れてテストされた方がいて、その星の小ささと周辺像の良さに驚きました。その瞬間、なにかこう目の前が真っ暗になって、自己の存在が現実と虚無の狭間と言いいますか、なにかこう量子力学的な重ね合わせ状態とみたいな?そんなファンキーな、それでいて超いけてるソウルが限りなく上昇していって「いいね!」を連発。重力の感覚が消失して前後の記憶も失われたのです・・・

Mamiya Apo-sekor 250mm F4.5

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顧問の机の上には、今、Mamiya Apo-sekor 250mm F4.5レンズが鎮座しています。FS-60CBのレデューサーよりもはるかに安かったです。今後は、これで撮影していきます。