天文はかせ幕下

2018秋合宿 その2

初日の様子は、こちらをご高覧ください。

昼間はひまつぶし

さて、秋雨前線は東北地方から南下していき、すっかり秋の空気に入れ替わりました。透明度の高い、綺麗な青空が広がっています。

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昼間は、ゆったりと暇つぶしです。昨年度にスズリョウとアベが卒業してからというもの、まともに写真撮影をしている部員はいなくなってしまったので、昨夜の画像処理談義もできないのは寂しいことです。

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付属の施設でテニスをしたり。

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その様子をぼんやりと眺めて見たり。と、ゆったりした時間を過ごしています。

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プラネタリウム班の6名は納期に追われていて、合宿の間も星空そっちのけで作業をしていました。ドームを覆う遮光シートが完成したと騒いでおりました(シートの中にプラネタ班6名が入っています)

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ほかの部員たちは、ちかくの「空気神社」に参拝し、参道に生えていたタマゴタケをたくさん採取、今夜も炙って食します。コバヤシが考案した塩胡椒バター風味が絶妙に美味しく、あっという間に食べてしまいました。そこらへんに生えているキノコを食べる行為は、人生のちょっとした冒険です。乗り越えてしまえば、なんてことないのです*1

第二夜

夕方から雲が増え始めて、薄明後はすっかりベタ曇り。駐車場で5時間近く空待ちをしました。その間、空気神社の前で記念撮影。小さな写真で紹介します。

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夜半も近づき、GPV予報23:30の更新後もずっと曇り予報。諦めて機材を片付けにかかると、「撤収を始めると晴れるの法則」です。それからおよそ3時間の晴れ間に恵まれたのです。しかし、しばらくして

「もう、ある程度我々も寝ますし・・・」

と言い残して部員たちともう一人の引率教員は、コテージへ帰っていきました。変人の顧問一人が駐車場に残って、撮影を続けたのです。

アンドロメダモザイク、過去最高の出来でした

夏合宿では、ほぼ毎年M31を撮影しています。今回は過去最高のできになったと思います。やったぜ。

M31

日時:2018年9月11日 25:00~27:00
場所:山形県asahi自然観駐車場
鏡筒:タカハシε200
カメラ:Canon EOS 60Da

赤道儀:タカハシNJP
露光:ISO1600, 300sec x 5flames の4枚モザイク
処理:Photoshopでレタッチ、Nik Collectionでディテール強調とノイズ処理

蛇足&コメント:

焦点距離800mmのε200とAPS-Cの60Daで4枚モザイクを行って、処理して見ました。時間の制約から、各フレームはたったの5枚のAverageスタックであるのにも関わらず、非常によく写ってモザイク合成の威力に驚いています。星もすごく小さく写ります。これならD810Aにも負けてないのじゃないかな。

画像処理はいつもより硬調に、NikCollectionやハイパスで暗黒帯を強めに出して見ました。

おまけ:アンドロメダ撮影、これまでの変遷

過去画像を振り返って見ます:

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2014年夏合宿(花山少年自然の家)撮影

 

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2015年撮影(くりこま山荘)


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2017年 部員アベによる初めての直焦点(神割崎)

 

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2017年撮影(はやま湖)

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2017年 スズリョウによる撮影(はやま湖)

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2018年撮影(自然観)

いやー、上達するもんですねえ。 

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そうして、また石抱きしてかへりました。また来年!

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*1:タマゴタケは判別しやすく、ベニテングタケと間違えさえしなければ安全なキノコです。