天文はかせ幕下

冬シーズンのスタート

中間試験明けの遠征

12月1日、土曜日。冬型の気圧配置で日中は暴風が吹き荒れました。学生たちはちょうど後期日程の中間試験明けの休日。「観測に行きたいですー」と言っていたので、南三陸町の神割崎まで出かけて来ました。

16時半に学校に集合、荷物を積み込んで出発です。神割崎へ行くときは、三陸自動車道は春日サービスエリアの食堂「四六時中」が便利で美味しいです。

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ここは券売機で食券を購入すると、電子通信によって自動的に注文が成立する仕組みになっています。食券を提出する必要はありません。そんなことをしたら、店員さんに「素人」と判断されますので気をつけましょう。

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ラーメン、天丼、カツ丼、うどんなどを各自が食したり。満腹になって駐車場にでると、すこし収まった風が汗ばんだ頬を撫でて行きます。空にはポツリポツリと、星が瞬いていました。

神割崎へ、ウェルタネン彗星の撮影

このあと、神割崎に到着したのは20時ころだったかな。すでにカノープスさんが、撮影を始めていました。私はというと、学生にスカイメモの使い方を教えたり、新しい赤道儀の設置に戸惑ったり。予習不足でウィルタネン彗星の位置がよくわからず

「エ。エリダヌス座?どこ?」

なんて混乱していたら空が曇ってしまい

「ああ、今日はダメなパターンの日ですね。オマイのせいじゃ、」

などと学生に八つ当たりをしておりました。

ちょうど彗星が南中する21:30ころに雲が切れて、ぼんやりと撮影を開始。そうしたら、ほとんど無いと思われていた尾が長く写って驚いたというのは、すでに報告しておりました。彗星の移動が早いことをあまり知らず、150秒も露光をかけたこと&神割崎での南方向の空の暗さのおかげだったかもしれません。

 

10フレームくらい撮ったところで再び曇り空。カノープスさんと楽しく雑談をしつつ、南の方向だけ雲が切れたのでバラ星雲とコーン星雲の周辺を撮影しました。おきまりの構図です: 

The Rossete Nebula and NCG2264

Date: 1st, Dec. 2018
Location: Miyagi, Japan
Camera: Canon EOS 6D
Optics: Mamiya Apo-Sekor 250mm F4.5
Exposure: ISO1600, 480sec. x 15flames
(リンク先のFlickrに飛んだ方が画像がシャープです)

バラ星雲の中心部の色は、Nikon D810aのプロモーションムービー

天体撮影専用カメラD810Aサンプルムービー| ニコン - YouTube

にでてくるバラ星雲の映像を意識しました。Blue - Greenのチャネル減算マスクで青を強調した後、青の色相をパープルに移しています。学術的には不適切な写真です。