天文はかせ幕下

M106周辺の星野写真

「星野写真」という言葉を聞かなくなった気がします。

星野という言葉の意味も(読み方すら*1)実は判然としないのですが、それが文字通り「恒星の野原」といった意味合いであるとしたら、おそらく天体写真がデジタル中心になってから、淡い星雲や分子雲が注意の的になって、星そのものは脇役に追いやられてしまったからなのかなと考えます。

先日、はやま湖でSeagull星雲が沈んだ後の空き時間で撮影しました。250mmのレンズでのM106の周辺の様子です。こういう写真を「星野写真」と呼んでいいのでしょうか。

M106 and the surroundings

Date: 13 Jan. 2019, 25:30~
Location: Iidate, Fukushima
Camera: Canon 6D
Optics: Mamiya Apo Sekor 250mm F4.5
Exposure: 300sec. x 8 (ISO2500)
Guide: Kenko SEII with PHD2

もしお時間がありましたら、リンク先に飛んでいただいて、ピクセル等倍でご覧ください。この周辺には実に無数の銀河が見えていることがわかると思います。WikiSkyを参考にして、カタログ番号を書き込んでみました:

M106 and the surroundings with the galaxy numbers

これほど無数に見える銀河の中に、はたしてどれほどの知的生命が存在していて、そこで栄えている文明のなかで、どんな悲喜劇の歴史が展開されているのだろう?なんて考えると本当に不思議な気分になります。

*1:せいや」それとも「せいの」、まさか「ほしの」だったりして