天文はかせ幕下

M51 子持ち銀河

12日の金曜日に,撮影しておりましたM51(子持ち銀河)です。

M51 Whirlpool Galaxy

Date: 13th Apl. 2019, 0:30~
Location: Miyagi,
Camera: Canon 60Da
Optics: Takahashi MT-200 1200mm F6, MPCC Koma corrector
Exposure: 360sec. x 18 (ISO3200)
Guide: Takahashi NJP with MGEN

当日はシンチレーションもよかったにもかかわらず,しばらくガイドが安定しなくて,半べそをかいておりました。結局はM-GENのthresh.(閾値)をデフォルト値の10から少し上げてガイド星プロファイルの50%くらいの位置に閾値を持ってきたら急にガイドが安定しました。そのあと赤フィルタも試してみたらさらにガイドが安定し,薄明ギリギリまで18枚,1時間48分露出できました。

EOS60Daをつかったデジカメ撮影では,この辺が限界なのかなーと感じております。

といいますのも,仮にもっと長く露光できたとしたら,周辺の淡い部分はより浮かび上がってくるのでしょうが,中心部の解像度は変わりませんよね。新月期の週末に遠征する現在の撮影スタイルだと,昨日の晩以上のシンチレーションにめぐり合うのもなかなか望めないですし。

過去の作例を振り返る

M51を撮影するのは通算で5回目でした。過去から振り返ってみます。これは技術が発展途上だからこその楽しみです。

 

(1作目)学校の屋上にあるMeadeのシュミカセと経緯台で撮影した写真。当時は日付もなにも記録していなくて露光時間も謎です。ノーマルのEOSKissX5での撮影だと思います。

f:id:snct-astro:20190416184449p:plain

(2作目)なんでこんなモノクロだったのでしょうか?ここから撮影データありです。フラット補正していませんし,当時は「周辺減光」という概念自体理解してませんでした。
2015年3月27日2:50 撮影地:学校の屋上
Canon EOSKissX5 ISO1600 直焦点撮影 210秒x8枚 

MT200 on NJP赤道儀 ノータッチガイド。
f:id:snct-astro:20190416184805p:plain

 

(3作目)これもひどく色彩に乏しいのですが,不思議と解像度は高いです。当夜はシンチレーションが良かったのでしょう。周辺減光を認識し,画像をトリミングしています。
2016/2/11 撮影地:宮城県名取市
カメラ:Canon EOS Kiss X5,鏡筒:タカハシMT200 on NJP赤道儀
露出時間:180sec x 12枚,ISO:1600

f:id:snct-astro:20190416184957p:plain

 

(4作目)ここで初めて光害をはなれて遠征先で撮影しています。だいぶん雰囲気が変わります。やっと「北を上」にしています。
2017年2月24日 12:30

canonEOS60Da センサー温度9℃
タカハシMT-200 with MPCC Mk3 koma corrector, on NJP赤道儀 ノータッチガイド 
ISO3200 240sec x 16、
CCDStack2で加算平均、GIMPトーンカーブ、カラーバランス調整、Digital photo Professionalでノイズ処理。FlatAidePro.

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