天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ序二段(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

台風と渦巻銀河

気の抜けた内容で恐縮ですが、先日にM101を画像処理をしていて、台風の雲と銀河には類似点が多いなとつくづく思いました。

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2013年台風27号とM101(台風写真はhttp://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/より)

上の写真は、特にM101に形が似ていた2013年の台風27号です。ずーっと眺めていると、ただ形が似ているというだけでなく、様々な箇所が対応しているように見えて来ます。思いつく限り並べてみますと:

  • 台風の雲の分布密度と、銀河の星の分布密度の対応
  • 台風の特に雲が分厚くなっている中心部と、銀河の黄色っぽい部分の対応
  • 台風の目と、銀河中心核の特に星が集中して明るい部分の対応
  • 台風の局所的に発達している積乱雲(腕の周辺部でモコモコしている部分)と、銀河のHII領域(赤く光っている部分)の対応

特に積乱雲の分布の仕方は、HII領域のそれと驚くほど似ていると思いませんか?

台風では、水蒸気が圧力による中心力で回転しているのに対して、銀河は質量が重力による中心力を受けて回転しているわけです。そう見ると、似ているのも当然かもしれません。

すると、台風の形がどれも似通っているのに、銀河の場合は実に様々なことがかえって不思議に思えて来ます。