天文はかせ幕下

モノクロームの木星

今回は、「やっぱり惑星の撮影は、センサーサイズの小さめなカメラを使うべきだよね」というお話です。

先月25日に撮影した木星は、マイクロフォーサーズのASI294MCで撮影しておりました*1。対して、我が部には昨年の火星大接近に合わせて購入していたASI174MMが*2がありそれを使った撮影もやっていました。

結果としては、174MMのほうがずっと良い結果になりました。モノクロなのが寂しいですが:

Jupiter (monochrome)

Date: 25th. May 13:30~14:00(UT)
Camera: ZWO ASI174MC
Optics: Meade LX200 30cm F10 and Kasai 2x Barlow
Exposure: 10ms x 3000flames = 30sec. Gain: 300
75% of all flames are stacked using Autostackkert!3,
9 stacked images are deroteted and stacked using Winjupos.
wavelet using Registax6. 

覚書:

  • センサーサイズが小さいと、データ量も小さくなるのでパソコンとの転送の関係からフレームレートが小さくなるのですね。30秒の動画で294MCでは約1200フレームだったのが、174MCでは3400フレームくらいになりました。その差が結果に効いているのかなと思います。あとモノクロセンサーはやっぱり感度が良い。LRGB合成に対する物欲が湧いてきます。
  • あと、右に写っている衛星イオが、なんだかへしゃげているのは、光軸がずれているせいだろうか?これを修正したら、もっと写りが良くなったりして。

*1:これはRASAと組み合わせて電子観望するために購入したCMOSカメラ

*2:1/1.2センサー