天文はかせ幕下

M81,予想以上にモクモクした

先日のもりもりランドにて撮影していたM81は,露光時間が40分と短めだったのにも関わらず,思っていたより写りました。

M81, The Bode's galaxy

date: Nov. 30th, 2019
location: Katsurao vill. Fukushima Japan
optics: Takahashi e-200(800mm, F4), Heuib II filter
camera: ZWO ASI294MCpro
mount: Takahashi NJP, with MGEN autoguide
Exposure:gain250, 240sec x10 flames

 スマホでご覧の方は,リンク先のFLICKERに飛んでいただき、液晶の明るさをMAXにしていただけると,非常にうっすらですが背景がモヤモヤしているのがわかるかと思います。

 このモヤモヤ,初めの処理では,恥ずかしながらフラット補正の失敗かと勘違いして,無理やりマスクかけて消していました。と言いますのも,これまでのデジカメ撮影の経験ですと,M81周辺の「北天の分子雲」は非常に淡くて4分x10枚程度の露光時間では,写り込んで来ないと思っていたのです。

 なんでこんなに分子雲が写ったのでしょう?

 そういえば,先日HIROPONさんが都会でのボリゾフ彗星の撮影されていて,

ここでのコメントで「デジカメではノイズリダクションの関係で,淡い像が消えてしまうのではないか?」との予想がありました。この予想が正しいとすると淡い分子雲の描出においても,素のデータを出力する冷却CMOSが有利なのかもしれませんねえ。

なんにしても,年末の撮影ではあと30枚くらい撮り増しして,モクモク越しのM81をゲットして見たくなりました。

天リフのキャンペーンの撮影も,微力ながら寄与するためにやらないと。