天文はかせ幕下

最強?SigmaFp + RASA 11" 準備編

次回の撮影では、満を辞しての組み合わせを試して見たいと思っております。我々の部が現在保有する機材の中での最強コンビ:世界最小フルサイズのSigmaFpと11inch RASAです(ただしSigmaFpは顧問の私物)。

本日、試験的に装着して見ました。

f:id:snct-astro:20200415174554j:plain

カメラの右手側がわずかに飛び出る程度で、小さな遮蔽でフルサイズを生かすことができます。

ためしに、この状態でフラットを取得して見ました(ただし、ピントは無限遠に合わせてません)

f:id:snct-astro:20200415174044j:plain

国際光器のサイトによると、11inch RASAのイメージーサークルはφ70mm。にしては周辺の光量の落ち込みが大きいかな。

 

このSigmaFpをRASAと組み合わせて使うにあたって、問題になるのが次の二つです。

  1. バリアングルがないので、ピント合わせに苦戦しそう。
  2. 撮影中、背面液晶がoffにならない。

1.について:RASAは一般的なシュミカセと同様に、鏡側にピントノブがついています。そのため、対物レンズ側に装着されたカメラの液晶を見ながらピントを調整できません。まあ、頑張ればなんとかなるのかもしれませんが、顧問はIO-DATAのHDMI->USB変換アダプタを使うことにしました:

f:id:snct-astro:20200415175227j:plain

カメラのHDMI出力をUSBに変換することで、一眼をUSBカメラとして使うことができます。パソコン側ではSharpCapなどを起動しておけば、簡単に認識してくれます。

2.については、来夏のファームウェアのアップデートで、長時間露光中のLCDオフ機能が実装されることを期待していました。しかしsigmaのプレスリリースを見る限り、望み薄です。仕方なく粗末なカバーを自作しました。

f:id:snct-astro:20200415222604j:plain

厚紙の裏側にアルミテープを貼り付けてあります。暗室で確認したところ、光の漏れはまったく無いようでした。

最初のターゲットは、青い馬星雲の予定です。果たしてどうなることか?