天文はかせ三段目

天文はかせ三段目(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

ぼくの理想の観測所

スライディングルーフって、送料と設置費含めたら200万円くらいかな。それだったらCCA250と6200mmでも買ったほうがいいよなあ。それを両方手に入れちゃうすごい人もいるわけだけども、自分がまねしてしまうと老後破産なんてことになりかねない。いい方法…

梅雨明け最高のシーイングで木星と土星を撮影

正月は必ずやってくるけれど、梅雨明けが必ず来るは限りません。特に東北地方では、梅雨がそのまま秋雨に移行する最悪の夏があったりします。 というわけですので、「明けましておめでとうございます!」 このセリフは梅雨明けにこそふさわしい。本当に目出…

EOS6Dのミラーケラレ

先日、「ぼちぼち星空眺めましょ」のタカsiさんから譲り受けたEOS6Dは、ミラーレス改造が施されています。つまりミラーボックスによるケラレを軽減するために、ボックス内にあるフリップミラーが物理的に取り除いてあります。 左がミラーを取り除いたボック…

Astrobinの"top pick"ゲットと、同サイトの審査過程のご紹介

お久しぶりのブログ更新は冒頭から自慢話になってしまい恐縮至極でありますが、AsrtoBinと呼ばれる海外のメジャーな天体写真投稿サイトがありまして、最近、そこにアップロードした拙作の写真二点が連続して"Top picks"(後述)に選ばれました。 上は、顧問…

M16がTwitterで酷評される、の巻

平日の夜に遠出して、体力を削りながら写真撮影をしている。「いったいなんのために?」と問われれば、それは結局のところSNSで「いいね!」が欲しいだけなのかもしれない。 アホかーってお思いか。顧問は夢や理想を追うのをやめて幾年月のおじさん。そんな…

銀河のアノテーションスクリプトの使いかた、導入方法

id:rnaさんが作成されたスクリプト”GalaxyAnnotator”(2021年5月現在ver.0.8)を、インストールして、実行するまでの作業を順をおって書いておきます。PythonやAnnaconda環境に慣れている方はこのエントリよりも、本家のREADME github.com を参考にした方が早…

梅雨入りじゃ

久しいの。くもじいじゃ。 気象庁はまだ何もいっちょらんが、ワシが東北地方の梅雨入りを宣言するぞ。しばらく星見はお預けじゃ。ヌシらは大人しく副業に専念するか、zoom飲み会でもして気を紛らすがよかろう。 ワシを呪っても何も起きんぞ。それじゃあの。

EOS6Dを追加購入して、アンタレス付近をモザイクしました

天体写真用のカメラ、ここ数年の間、ZWOやQHYCCDの冷却CMOSカメラが主流になりつつあります。その性能は素晴らしく、「冷やし中華」なんて皮肉った呼び方もほとんど耳にしなくなりました。 そんな潮流に反して、あえて国産の一眼レフCanonEOS6Dを追加入手し…

銀河のAnnotationに進歩が

なんだか学術的な撮影をなしたような気分にさせてくれるPixinsightの"AnnotateImage"機能。 これはぼほ初期設定(PGC銀河の表示をOnに変更しただけ)で、適用した例です。 この機能、文字の色や大きさは随意に調整できるようになっていて、好みのシャレオツ…

カシオペヤ座の新星(V1405 Cas)

5月10日から11日にかけての夜。薄命直前にカシオペヤ座の周辺を撮影してました。一部で話題になっていたバブル星雲近くの新星が狙いです。 Date: 2021-05-09 16:41 (UT)Camera: ASI2600MCOptics: Zeiss Apo-sonner 135mm F2(@ F2.5)Exposure: 180sec. x 7fla…

アンタレス付近、2021年バージョン

9日の夜、東北地方は寒冷前線が通過して暴風が吹いていました。また南から梅雨前線が迫ってきています。この日の夜の予報は晴れ。 「これでしばらく晴れなくなっちゃう。ちょっと無理してでも撮影しとかないと」 自宅でスマホを眺めながら呟いた顧問に返事を…

ダーク減算を手抜きするとフラット補正が合わない、といふ話

全体の概要 ダーク減算を手抜きするとフラットが合わない! 一次処理の概要 一次処理を簡単な数学で理解する ダークを手抜きすると何が起こるか? (6)式から分かること3つ [1] フラットダーク減算をサボると、フラット補正不足になる [2]ダーク減算をサボる…

はじめまして

はじめまして。 天文部2年のAです。 4月10日、蔵王での撮影に参加しました。 初の天体撮影への挑戦。数日前からわくわくしてなかなか寝付けず、当日最初から寝不足気味…。 (こんなにわくわくしていたのは、小学校の遠足以来かもしれない…) しかし、それを上…

「いちばんはじめのストレッチ」

はじめに 冒頭の黒い四角は、Pixinsightにてフラット補正やダーク減算、スタッキングを終えたのちの天体写真です。"Linear画像"と呼ばれることもあります。ここから被り補正やカラーバランスの調整、場合によってはDeconvolution、ノイズ処理を行った後に"no…

(いまさら?)Photoshopでソフトフィルター効果

前置き PSでソフトフィルター効果...。ちょっと今更感があるこのテーマについて記事を書きましたのは、以下の記事 がきっかけです。 f=200mmくらいで蟹座のプレセペを撮影すると、 フィルターなしだと、星がシャープになりすぎて地味 通常のソフトフィルター…

令和3年4月星鍋報告、その2

前回のエントリにて、星鍋の様子を撮影した動画をご紹介しました。そのあと、ぐらすのすち氏(id:fornax)が同日の様子を違ったタッチの動画にまとめてくれましたので、ご紹介します。 ついでに我々の作成した動画ももう一度ご紹介 単純に自己満足で製作して…

令和3年4月快晴と、星鍋動画第2弾

4月10日は、日本列島全体が高気圧に覆われました。 全国的快晴 新月期 休日前 の3条件が満たされましたので、今後は「令和3年4月快晴」と呼ぶことにいたしましょう。 我々天文部では、2年生の部員4名を連れて撮影に行ってきました。その様子を動画にまとめ…

シーイング悪いと,どのくらいボケるか。

3月26日の夜,宮城県はかなりシーイングが悪いようでした。自宅からのIR撮影でM104を撮影しましたら結果はボヤボヤで処理する気にならず,画像はそのままお蔵入りです。 しかしソンブレロはどうしても撮影しておきたい。 数日後の4月1日に再度挑戦しましたら…

ソンブレロ・チャレンジ2021

ソンブレロチャレンジとは 表題の「ソンブレロ・チャレンジ」とは顧問の造語で、M104銀河の円盤にある波状の紋様を映し出す挑戦のことです。何のことか伝わらないかもしれませんので、拙作で説明します。 まず下の写真は7年以上前、我々の部ではじめて撮影…

ASI2600MC-proのファーストライト

昨年の暮れ、KyoeiOsakaのクリスマスセールでASI2600MC-proを手に入れておりました。 ファーストライトは、Zeiss Apo Sonnerを取り付けてスカイメモRに搭載してのお気楽撮影としました。 レンズは1段絞ってF2.5。1フレーム180秒露光の予定なので、スカ…

純ニュートン直焦点+ IRフィルターで自宅から黒目銀河を撮影してみる

はじめに なぜ銀河にIRパスか M64黒目銀河を撮影 今回の作戦 リザルト 自宅でまったり撮影、電視観望ライブ配信も! はじめに 木星と土星の接近のときに購入していたIRパスフィルタを、自宅からの銀河撮影に使ってみました。 サイトロンジャパン製、アメリカ…

M100銀河を力合わせて18時間露光

先日に撮影したM100にはある程度満足していました。 じつはこのあと、Twitterでのやりとりで「天体写真初級編 ぼちぼち星空眺めましょ」のタカsiさん から17時間分のM100のL画像を提供いただきました。これを上の画像に合成してさらに上を目指そうというわけ…

Deconvolution

Teams勉強会 そもそもDeconvolutionとは Pixinsightでの操作法、パラメターの意味 NGC2903の再処理 Teams勉強会 昨年末、ほしぞloveログのSamさんの呼びかけで、Teams上の画像処理座談会が行われたことがありました。テーマは「デジカメのノイズ」。もともと…

銀河シーズン、第二回目はM100を撮影しました

この時期、街が寝静まる時間帯になりますと、獅子座、かみのけ座、乙女座といった比較的地味な星座が頭上に並びます。ちょうど、天の川銀河の円盤に対して垂直の方向にある星座たちで、星が少ない領域でもあります。変わりにたくさんの系外銀河見えていて、…

赤外撮影と赤道儀のてすと

先日の設営では、赤道儀のトラブルで撮影ができず、危うく発狂しかけたことを に書きました。 どうも電源周りに原因があったようで、と言いますのも後から冷静になってみれば、パソコンの充電を開始したタイミングで赤道儀の挙動がおかしくなったのでした。 …

NGC2903に表れた縮麺ノイズとダーク減算の関係

はじめに 事の起こり PixinsightのImageCalibration ダーク減算の"Optimize"の功罪 今回の作品 はじめに 以前、十分になめらかでないフラット画像をつかってフラット補正を行った場合に発生した縮麺ノイズの記事を書きました。 そのエントリでは、マスターフ…

屈辱のはやま湖

メンタルが弱いと様々のことが上手くいかなくなるものであって、勝負事は基本的に負け越し、過ぎたことをいつまで経ってもクヨクヨと思い出しては憂鬱になったり気に病んだりしてしまう。 顧問もそんな人間です。人に見られていると物事がうまくいかないとい…

sigma Fp, 天体写真を中心に一年使って改めてレビュー

顧問はSigma Fpなるカメラを購入。日常と天体撮影の両方に使ってきました。それから一年余。このブログをご覧いただき「天体撮影用にSigmaFpの購入を検討中です」というコメントもいただいておりますので、ここらへんでもう一度、sigmaFpを1年間使った感想…

オフアキシス(off-axis)ガイドへの入門

(注:使用した写真のリングの配置や順番がいろいろ間違っているので、近く差し替えます 2021-2-14) 春に銀河を撮影するために、Off-axis guiding(オフアキガイド)を導入しました。 入門者が、新しい機材やシステムを導入するときに、大きな障壁があるい…

ゴリラテープでレンズ修理

はじめに:Mamiya Apo-sekor 500mm F6の悲しい履歴 いまから2年ちょっと前。顧問はYahooオークションを利用して表題のレンズを入手しました。 「250mmが天文適正バッチリだから、500mmだってイケるだろう。」 なんて言って。みなさんご存知のように、こうい…