天文はかせ三段目

天文はかせ三段目(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

シーイング悪いと,どのくらいボケるか。

3月26日の夜,宮城県はかなりシーイングが悪いようでした。自宅からのIR撮影でM104を撮影しましたら結果はボヤボヤで処理する気にならず,画像はそのままお蔵入りです。 しかしソンブレロはどうしても撮影しておきたい。 数日後の4月1日に再度挑戦しましたら…

ソンブレロ・チャレンジ2021

ソンブレロチャレンジとは 表題の「ソンブレロ・チャレンジ」とは顧問の造語で、M104銀河の円盤にある波状の紋様を映し出す挑戦のことです。何のことか伝わらないかもしれませんので、拙作で説明します。 まず下の写真は7年以上前、我々の部ではじめて撮影…

ASI2600MC-proのファーストライト

昨年の暮れ、KyoeiOsakaのクリスマスセールでASI2600MC-proを手に入れておりました。 ファーストライトは、Zeiss Apo Sonnerを取り付けてスカイメモRに搭載してのお気楽撮影としました。 レンズは1段絞ってF2.5。1フレーム180秒露光の予定なので、スカ…

純ニュートン直焦点+ IRフィルターで自宅から黒目銀河を撮影してみる

はじめに なぜ銀河にIRパスか M64黒目銀河を撮影 今回の作戦 リザルト 自宅でまったり撮影、電視観望ライブ配信も! はじめに 木星と土星の接近のときに購入していたIRパスフィルタを、自宅からの銀河撮影に使ってみました。 サイトロンジャパン製、アメリカ…

M100銀河を力合わせて18時間露光

先日に撮影したM100にはある程度満足していました。 じつはこのあと、Twitterでのやりとりで「天体写真初級編 ぼちぼち星空眺めましょ」のタカsiさん から17時間分のM100のL画像を提供いただきました。これを上の画像に合成してさらに上を目指そうというわけ…

Deconvolution

Teams勉強会 そもそもDeconvolutionとは Pixinsightでの操作法、パラメターの意味 NGC2903の再処理 Teams勉強会 昨年末、ほしぞloveログのSamさんの呼びかけで、Teams上の画像処理座談会が行われたことがありました。テーマは「デジカメのノイズ」。もともと…

銀河シーズン、第二回目はM100を撮影しました

この時期、街が寝静まる時間帯になりますと、獅子座、かみのけ座、乙女座といった比較的地味な星座が頭上に並びます。ちょうど、天の川銀河の円盤に対して垂直の方向にある星座たちで、星が少ない領域でもあります。変わりにたくさんの系外銀河見えていて、…

赤外撮影と赤道儀のてすと

先日の設営では、赤道儀のトラブルで撮影ができず、危うく発狂しかけたことを に書きました。 どうも電源周りに原因があったようで、と言いますのも後から冷静になってみれば、パソコンの充電を開始したタイミングで赤道儀の挙動がおかしくなったのでした。 …

NGC2903に表れた縮麺ノイズとダーク減算の関係

はじめに 事の起こり PixinsightのImageCalibration ダーク減算の"Optimize"の功罪 今回の作品 はじめに 以前、十分になめらかでないフラット画像をつかってフラット補正を行った場合に発生した縮麺ノイズの記事を書きました。 そのエントリでは、マスターフ…

屈辱のはやま湖

メンタルが弱いと様々のことが上手くいかなくなるものであって、勝負事は基本的に負け越し、過ぎたことをいつまで経ってもクヨクヨと思い出しては憂鬱になったり気に病んだりしてしまう。 顧問もそんな人間です。人に見られていると物事がうまくいかないとい…

sigma Fp, 天体写真を中心に一年使って改めてレビュー

顧問はSigma Fpなるカメラを購入。日常と天体撮影の両方に使ってきました。それから一年余。このブログをご覧いただき「天体撮影用にSigmaFpの購入を検討中です」というコメントもいただいておりますので、ここらへんでもう一度、sigmaFpを1年間使った感想…

オフアキシス(off-axis)ガイドへの入門

(注:使用した写真のリングの配置や順番がいろいろ間違っているので、近く差し替えます 2021-2-14) 春に銀河を撮影するために、Off-axis guiding(オフアキガイド)を導入しました。 入門者が、新しい機材やシステムを導入するときに、大きな障壁があるい…

ゴリラテープでレンズ修理

はじめに:Mamiya Apo-sekor 500mm F6の悲しい履歴 いまから2年ちょっと前。顧問はYahooオークションを利用して表題のレンズを入手しました。 「250mmが天文適正バッチリだから、500mmだってイケるだろう。」 なんて言って。みなさんご存知のように、こうい…

かみのけ座の4時間露光

1月9日。Mamiya250mmのツインでかみのけ座の撮影してました。 Date: 2021-1-9Location: Kamiwari-saki, Miyagi, JapanCamera: Canon EOS6D(mod) and Sigma fp (twin)Optics: Mamiya apo-sekor 250mm F4.5Mount: Kenko SEII, MGEN guidingExposure:EOS6D ... …

寒波の神割崎で、カタツムリ星雲

お正月明け1月9日の神割崎遠征について思い出しながら書いておきたいと思います。 新月期は撮影に専念して、満月期にブログを更新する方がイロイロと良いのじゃないかなと思い始めています。天リフにピックアップされる確率も上がるのではないか知らん。 確…

Sigma 70mm DG Macro Art で天体写真を撮影してみた

先日、ならは町の木戸ダム遠征では、Sigma の70mmF2.8 DG Macro | Art レンズをお借りして使用する機会がありました。今回はそのレビューをしたいと思います マクロレンズは被写体に近づいて撮影する目的で開発されているレンズです。もともと結像性能が良く…

ならはで星鍋

天文部の顧問をやっておる私は、観望会などの各種イベントを行うのは苦手な人間です。役所や警察署に申請出して、周知活動した挙句、当日は雨。なんて大変すぎるんです。自分が楽しみたいだけなんだろと言われれば返す言葉がございません。 でも子供の教育な…

彩度のヒストグラム は使えるか?

はじめに 彩度のヒストグラムの表示方法 Pixinsightの場合 Photoshopの場合 彩度のヒストグラムの活用方法 彩度の評価 Curves Transformationによる彩度のトーンカーブ おわりに はじめに 天体写真の画像処理にて、「彩度のヒストグラム」というものも有用な…

2021年の初天体写真は8時間露光。あと今年の目標も

2021年初めの作品は、Mamiya Apo-sekor 250mm F4.5レンズのツインによるM78周辺になります。フルサイズカメラを合わせると、馬頭星雲からバーナードループの北側までが画角に収まります。 Date: 2020-12-12, 2021-1-9Location: Kamiwari-saki, Miyagi, J…

ノイズ処理は、画像強調の前に行うべきか、後に行うべきか?

はじめに 検証の方法 何を使って強調・ノイズ処理をおこなうか? 強調処理:STFのAutoStretchとHDRMT ノイズ処理:MLT (Multiscale Linear Transform) どうやって比較するか 結果 おわりに お正月は満月期。2021年は画像処理のマニアックな話題からスタ…

2020年の総括!

くもじいじゃ。 下界の方では、新しい新型ウイルスというのが蔓延しているようで、そのせいか師走の週末も街はひっそりしとるのう。ふだんならシャンシャカとジングルベルが鳴っているはずの表通りも今年は静か。季節感を感じぬままに、あっという間に年の瀬…

土星と木星と記念写真

少しづつ離れ始めた木星と土星を背景に,記念写真を撮りました。

The great conjunction of Jupiter and Saturn!

したの写真は、顧問の自宅の本棚にある岩波書店版の「星の王子さま」です。 これを読んだのはだいぶん昔のことで、いまではその内容もほとんど忘れてしまいました。小さな星に住んでいた王子さまが地球にやってきて、主人公といろいろやりとりしたあと、また…

流星の軌道解析

あらまし 解析の方法 全体の手続き 使用したソフトウェア・サイトなど 解析結果 誤差について あらまし じつは流れ星にあまり興味を持っていません 「いえ。流星って宇宙の塵芥が断熱圧縮で燃えてるだけですよね。ちょっと何が面白いのか分かりませんねぇ。…

木星と土星の最接近(新兵器準備編)

21日の木星と土星の大接近。みかけで0.1度まで近づくのは400年ぶりとか800年ぶりなとどと言われております。貴重なイベントに際して,どういう写真を撮るのが一番楽しいかと考えてみますと,これはなかなか難しい問題です。 といいますのは今回の大…

大気光の夜と、ペルセウス座付近

先月の「11月快晴」の夜は、大気光が強かったようです。 当夜。そーなのかーさんの機材を前景に撮影したオリオン座の写真。低空で赤くうねうねと光っているのがそれです。冬の天の川と同じくらいの輝度で発光しています。 顧問は今年で天体写真撮影歴7年…

明け方、極低空のエラスムス彗星(C/2020 S3)を撮りました

先日のソウル星雲をアップしたエントリーにて、nyancotanさんからコメントいただきました。 「C/2020 S3を撮影されたし。当方、高緯度地方在住により困難を極め、南方に住む爾ら若者に託す。次の満月までがラストチャンスぢゃ!うっ!うごふっ!!(意訳)」…

令和2年11月快晴

休日前 新月期 快晴。これらの条件が全て揃うのはどれほどの確率でしょうか? 計算はそんなに難しくありません:日本の平均快晴率が年間28日。年間休日数が120日。新月±5日とすると, つまり年間で2〜3日です。 なので,11月14日(土)の夜を「令和…

NGC1333に表れた縮麺ノイズとフラット補正

はじめに なぜ縮麺ノイズが出るのか? ではなぜ、固定ノイズが出るのか? 滑らかなフラット画像を得るには? 奇妙な事実 縮麺ノイズ私感 はじめに 天体写真の前処理(ダーク補正・フラット補正・スタッキング)を終えた画像に「縮麺ノイズ」と呼ばれるパタン…

ε200+フルサイズカメラでSoul星雲

11日の神割崎遠征、1年生たちは思い思いに観望していました、その一部始終は https://www.youtube.com/watch?v=H9wobEEG_W4&t=12s をご覧ください(改めて宣伝)。 いっぽう顧問は、Soul星雲(IC1848)と、オリオン座+C/2020 M3の星野写真を撮っていました…