観測記2
青少年自然の家は、安く利用できる施設ですが、掃除はすべて自分で行い、ゴミもすべて持ち帰りです。さらに「夕べのつどい」と「朝のつどい」が毎日行われ、絶対的な参加が求められます。施設の予約時
「夜通し観測を行い学生たちは疲弊しますので、朝のつどいはパスさせてもらえないでしょうか?」
と顧問は頼みましたが、まあ、ダメでした。
風呂と飯を済ませ、そらが暗くなる前に、施設南側の斜面に観測機材を準備。周辺ではキャンプファイヤーが始まります。
それを恨めしげに眺める部員たち
まぶしいよー。
観測記3
キャンプファイヤーも終わり、うす雲の切れ間から少しずつ星があらわれてきました。夏の観測と言えば、まずはいて座とさそり座近辺の星雲星団を見るわけです。ところが南のそらには薄い雲が垂れていて、それが近くの市街地の明かりに照らされて白っぽく霞んでいます。試しに25cmのドブソニアンでのぞいたM4は、ほんとうに頼りない姿。干潟星雲などもまともに見えません。今回の合宿には、はじめて星空をみる学生たちも混じっていたので、何かを見せたい。そこで天頂付近のM27の導入こ試みました。経緯台で天道付近の天体を導入するのはかなりきびしい。
苦労して導入しても
「このレンズの汚れみたいなやつがそうですか?」
なんて反応だったり。そんなで時間は過ぎ、気がつくと南のそらが少し晴れてきていました。
気を取り直して、まずはうす雲越しに干潟星雲の周辺を撮影しました。
日時 7月29日22時25分
場所 宮城県栗原市花山青少年自然の家
干潟星雲 Nikkor 300mm F2.8, EOS Kiss X5, SkyMemoRで追尾撮影
ISO1600, 30秒露光x10枚
右上に三裂星雲、左下にM28も入っています。画像処理をがんばっても、なかなかきれいな赤が出ませんでした。
観測記3
さらに夜半すぎ、アンドロメダを撮影しました。
日時 7月20日1時40分
場所 宮城県栗原市花山青少年自然の家
M31銀河 Nikkor 300mm F2.8, EOS Kiss X5, SkyMemoRで追尾撮影
ISO1600, 50秒露光x18枚
これは、いけてるのじゃないか。