天文はかせ幕下

ソンブレロ銀河

深夜にもなると春の星座がのぼってきます。オリオン座や子犬座で賑わう冬の夜に比べると、あまり目立つ星があまり多くありませんが、南の空の低いところをみるといびつな四角形が目に付きます。このからす座を目印にして、いくつか星をたどっていけばソンブレロ銀河(M104)が見つかります。小さいけれど、とても美しい銀河です。

コモンが学生であった頃、この銀河を見たくて学校の20cm望遠鏡を借り、何度も探したものですが、ついに見つけることができませんでした。眼視での銀河の姿は想像以上に淡いので、手動で銀河を導入するのは、なかなか難しいのです。

写真で撮影してみると、M104は意外に明るい銀河です。先日のM51に比べても、中心部はずっと明るいですね。前回、meadeのシュミカセで撮影したのはすでに2年前でした(ソンブレロ銀河(顧問) - 天文はかせ入門(仮))。今回は、MT−200で撮影しました。

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 2/11/2016 M104ソンブレロ銀河(中心付近トリミング)
撮影地:宮城県名取市
カメラ:Canon EOS Kiss X5,鏡筒:タカハシMT200 on NJP赤道儀
露出時間:180sec x 10枚,ISO:1600