これまでフラットフレームの処理を我々はサボってきておりました。これは周辺減光とよばれる写真の周辺が暗く映ってしまうレンズの性質に対する補正のことです。いつもの顧問の写真も、先日のコミュショー阿部の写真も、画像の四隅が暗くなってますよね。この補正は重要です。とくに淡い星雲が写野全体にひろがっているような対象を撮影する場合はそうです。
そこで、先日神割岬で撮影したオリオン座周辺の写真のフラット補正をDeep Sky Stackerでやってみました。
うーん、なぜかわかりませんがうまくいきました。以前の写真と対比してみるとフラット補正の大事さがよくわかります。
左がフラット補正後、右がフラットなしです。
いぜんから「Deep Sky Stackerでフラットの処理をするとひっかき傷のようなノイズが出る」という問題に昔から悩んでいました(以前の記事2015-05-12やDeep Sky Stacker での画像処理に苦悩 | ホシミスト3013の天体撮影記 - 楽天ブログなど)。しかし、上の写真ではノイズはあまり目立ちません。結局はフラット補正のせいではなく、たんに画像処理の問題だったのではないかなと思っています。