天文はかせ幕下

フラットフレームの撮影

Nikonの300mmでの撮影ですが、初めの画像処理ではフラットが合いませんでした。それでいろいろと試して見て、ひとつポイントがつかめたので記録しておきます。

ます、フラットフレームは下の写真のように、液晶画面にニュートラルなグレーを表示させて、そこにカメラを押し付けて撮影しています。

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DeepSkyStackerのホームページにあるFAQコーナーで、フラットフレームを撮影方法が書かれています。そこでは、カメラをAVモードにしてライトフレームF値と一致させて、あとはカメラ任せに撮影せよ、ということが書かれています。その方法で、いままで多分うまくいってましたが、今回の300mmF2.8をつかった撮影では、フラットが全く合わなかった訳です。

それで、次の方法をとりました:

まず撮って出しのライトフレームを見て見ます。

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これは、今回撮影した、F4, 360sec, ISO1600のrawデータをそのままjpgにしたものです。背景の色を「スポイトくん」とかつかって測定しますと、(R,G,B)=(115,115,114)くらいになっています。フラットフレームを撮影するときに気をつけたことは、露出補正/AEBを調整して、中心部の明るさがライトフレームの背景と同じになるようにしたことです。そうするとDeepSkyStackerに放り込んで、フラットの補正がうまくいきました。

また、改造カメラを使っていると、液晶画面がグレーでも、撮影した画像が青かったり緑だったりします。その場合は液晶画面の色を調整して、フラットフレームの画像がグレーになるようにすれば良いようです。ホワイトバランスは、あくまでライトフレームと一致させた方が良いように思います。

以上です。

ちなみに、カビが生えた25年前の300mmF2.8の性能について

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これはF4に絞った周辺と中心像です。すこし青ハロがでているものの、驚くほど点像になっていてびっくりです。