Nikkor 300mm F2.8 EDと光害カットフィルター(Astronomik CLS CCD)で撮影すると、星像が「イクラ状に」なる
は、古いEDレンズの軸上色収差が原因と、「天文リフレクションズ」というサイトを運営されている山口さんからTwitterで助言をいただきました。我々の「イクラ状」は、光害カットフィルタによって特定の波長がカットされたことで、元々あまり目立たなかった収差の影響がより顕著に見えるようになったのかもしれません。
https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1007563934704910336
解決策として「赤と青(緑)のボケ量が同じになるようピントを調整すれば解決するかも」とのことです。
たしかに、イクラ状になるのは主に微光星で、その元々の色に関係ないようなので、ピントの微妙なズレが原因そうです。しかし、なかなかに曲芸的なテクニックですよね。
下の写真は、当日撮影していたバーティノフマスクの回折像です。
これを見ると、全体としてはピントがあっているものの、赤と緑のラインに注目すると、それぞれの光はピンずれしているように見えます。しかし実際の星像は、写真1のように赤にピントが合って緑がボケている状態でした。ということは、通常のバーティノフマスクのジャスピン回折像をよしとするのではなく、これよりも緑のラインをもう少しジャスピンへ近づけて、赤をズラすということになりますか。
Nikkor 300mm F2.8 EDのピントリングは手で動かすしか無いので、ちょっと難しいかもしれませんが、今度検証してみます