天文はかせ幕下

遠征の限界距離は片道90分です・・・

少々古い物言いではありますが、天体写真撮影というのは

「一に根性、二に技術。三四がなくて、五に財力」

ではないかと思いまして、何よりも根性が大事だと思います。みなさんのブログを拝見していると、関東地方には平日に片道数時間の遠征をするような愛好家諸氏がいらして、ちょっと信じられないというか、酔狂レベルの圧倒的な差を感じています。

いっぽうの私はと言いますと、たとえ休日前でも片道90分の遠征が限界です。根性が足らんのです!

先日の土曜日、その限界レベルの遠征に行ってまいりました。行き先は山形県の月山の麓、弓張平公園です。最近ほぼ毎回ご一緒しているカノープスさんの提案でした。

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ルートはこんな感じ。この時期、東北地方では前線が南西から北東にかけて配置することが多くて、北西に移動すれば雲を抜けれれるのではという算段でした。ところが残念ながら現地は曇っていて、湖の水蒸気だとか、急に下がった気温のせいだとか、公園でカノープスさんとブツブツ雑談しておりました。

その後、月山の登山口まで移動して、夜半すぎは晴れる気配がありました。カノープスさんは体力的な理由で大事をとって帰宅。私はスカイメモでIC1396を2時間ほど撮影しました:

IC1396
Date: 14th Oct. 2018
Location: 月山姥沢駐車場、Nishikawa city, Yamagata, Japan
Camera: Canon 60Da
Lens: Apo-sonner 135mm F2(F2.8)
Exposure: 150sec. x 35 flames(ISO1600)
Mount: Kenko skyMemoR(no touch)

蛇足:

これは初めて撮影する対象です。150秒の撮影でヒストグラムが真ん中まで達し、透明度はイマイチだったのかもしれません。巨大な星雲で、135mmのレンズですっぽり収まります。周辺の暗黒帯の様子を強く浮き立たせる処理を狙ったものの、今後の課題です。最近は、スカイメモRの追尾精度の良さを痛感しております。