天文はかせ幕下

桜の向こうでヒアデス星団蝕

宮城県では、9日に桜の満開を迎えました。新月をすぎて日没後には細い月が西空に浮かんでいます。望遠で夜桜をフレームに入れて、その背景にボケた朧月が浮かんでいる・・・という光景を写真に撮ってはどうでしょうかと考えていました。

折しも火曜の夜は晴れ間に恵まれ、しかも(これは後で気付いたのですが)ヒアデス星団食の日でした。近所の古墳公園に出かけて撮影しました。

たまに星景写真を撮ってみると、自分のセンスと技術の無さ痛感します。暗闇の景色にピントを合わせるのが難しく、しかも真っ暗で何も見えないので構図もあてずっぽうになってしまいます。この日は「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」方式で100枚くらい撮影しました。その中の「マシだった」1枚です。

the crescent moon entering Hyades and cherry blossoms

2019年4月9日、名取市内雷神山古墳公園にて
Canon EOS 6D, EF 70-200mm F4 (200mm F4)
ISO1600, 2秒露光、トリミングあり
PSでRAW現像

蛇足&メモ:雷神山古墳公園は周囲に街灯がほぼなく、暗い。しかも月明かりが逆光で、桜の色はほとんどわからない。この写真では、シャドウを思い切り持ち上げて、ハイライトを全開まで落としています。その上で彩度をあげたら、なんとかピンク色の桜が表現できました。そのぶんノイジーになります。もともと暗い画像でディテールが見えないので、かなり強めにノイズリダクションをかけても、眠くなりませんでした。