電子観望のプロジェクトを一緒に進めている並木さんからお借りした,「太陽スペクトル投影機」をテストしました。
これ,なんとSHOWA製の非売品です(ロゴが見えつでしょうか?)2インチスリーブに装着できるようになっていて,ナイフエッジで作られたスリットを通った後,背後のスクリーンにスペクトルが投影される仕組みです。
うまくピントを合わせると,,,
こんな風に太陽の連続スペクトルのなかの暗線がはっきり映し出されます。これはフラウンホーファー線と呼ばれるもので,太陽や地球の気体が特定の波長の光を吸収するためにみえるのだというわけです。これによって太陽に水素が存在することが確かめられるという,とても教育的な機材です。オレンジあたりの横の暗線が水素の吸収線かな?
しかし,これを使っていて恐ろしいのは,30cmもの反射鏡を太陽に向けるという行為。接眼部が溶けるのじゃないかと思いましたが,日光が焦点を結ぶ前にスリットでそのほとんどを遮っているので大丈夫みたいです。並木さんたちは,なんと60cm鏡を太陽に向けてスペクトルを投影しているらしい。。。