天文はかせ幕下

室根山で写真撮影

今回、観測に出かけた大東町は、気仙沼の北西に位置しています。この町には標高800mほどの霊峰、室根山(むろねさん)があって、その麓の周辺は光街マップでみると、東北地区トップクラスの空の暗さが期待できます。

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ただ、我々の学校がある名取市からはだいぶん離れていて、日帰り撮影にはちょっとキツイものがあります。今回は「大唐ふるさと分校」のコテージに宿泊しながらの撮影しました。ちなみに、この遠征は家族旅行を兼ねていて、ここに報告するのは公私混同気味なのですが、平にご容赦ください。

さてさて。当夜はかねてより準備してしてましたMamiya Apo-Sekor 250mmのツインシステムを使いました。それぞれのレンズに改造KissX5と60Daを取り付けて、M16とM17を狙います。

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のどかな牧場の脇で、こんなふうに機材を広げ、ゆったりと日没を待ちました。0時には月が昇ってくるので、M16を撮影できるのは正味で1時間程度。それでもツインシステムなら、30ほどのライトフレームを確保できる予定です。

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暇だったので、日没をHDRで撮影してみました。なんだか不自然ですね。

 

このあと、安定した空の状態がつづいて、撮影は予定通りに進みました。

The eagle and omega nebulae

Date: 25th May 2019, 23:00
Location: Iwate
Camera: Canon EOS 60Da, EOS Kiss X5 twin system
Optics: Mamiya Apo-sekor 250mm F4.5
Exposure: 300sec. x 15(ISO1600, 60Da) and 300sec. x 15(ISO1600, KissX5)
Guide: Kenko SEII, PHD2 guide

 

KissX5と60Daは画素数が全く同じなので、DSSで一緒くたにスタック処理できます。ただ、一枚一枚のノイズレベルは、60Daの方が優れているはずなので、単純に混ぜこんでスタックしていいものか、要検証。なんとなくKissX5:60Da=4:6くらいの割合でブレンドした方が良いのではと予想しております。 それには、60Daのライトフレームのから質の良いものを選んでコピーして、「水増し」してあげれば良い。