天文はかせ幕下

夜が短い

5月のこの時期は、突発的に透明度の高い夜に恵まれることが多くて、そういう日は矢も盾もたまらずに撮影に出かけたくなりますが、存外に大した結果が出ないというのは、夜が短いからです。

ようやく薄明が終わった時間帯は、まだ春の星座であって、長焦点の機材を持ち込んでいない限り特に撮る対象がない。それでようやく天の川が見え始めて、それでは白鳥座でもこましたろかと、撮影を始めると数時間で夜が明け始めてしまうわけです。

先日の室根山では、そんなわけで白鳥座よりもすこし早く昇ってくること座を、暇つぶしに撮影しておりました。

Lyra

Date: 25th May 2019, 23:00
Location: Iwate
Camera: Canon EOS 6D
Optics: Zeiss Apo sonner(F4)
Exposure: 150sec. x16(ISO1600)
Guide: Kenko SkyMemoR

こと座の周辺、天の川が近いのにもかかわらず何にもなくて、地味そのものです。画像処理もほとんど時間がかかりませんでした。ただ、いろいろと弄ってはいるものの星の色が比較的よくではのは満足していたり。

135mmとフルサイズの組み合わせで、こと座がぴったりの画角なんですね。同じくらいの大きさで地味な星座に「や座」「いるか座」があります。今年の夏は彼らを撮影していこうと思っております。