撮影計画は不発
昨日の火曜日の夜、かなりの確率で晴れそうであると見込んで、4年生部員7名を連れてやくらいガーデンへ行ってきました。来月末の学園祭のための写真撮影が目的です。かのーぷす氏とそーなのかー氏も合流し、平日の楽しい観測会になる予定でした。
行きがけの高速道にて。雲は少しずつ減っていき、西側には透明度の高い空が広がっていました。
到着すると、快晴ながらかなりの強風。シーイングは悪し。しかし次第に雲が広がって、日付が変わるころまでべた曇り。撮影は不発に終わりました。おしまい。
11"RASAの星像と、フラット補正について
でもせっかくですから、もうちょっと書きます。今回は、11"RASAでもって、ピント確認のためにデネブの周辺を撮影し、あとは曇って何にもできなかったのですが、その撮って出し画像がコチラです:
カメラ:EOS 60Da (APS-Cセンサー)
鏡筒:Celestron 11" RASA 620mm F2.2
撮影条件:120s露光、ISO1600
RASA用のバーティノフマスクを用意して、ちゃんとピント合わせたら、かなり良い感じの鋭い星像です*1。APS-Cの範囲内なら、周辺像もええんで内科医。
我々の部にある、ε-200と比べてみます。したは、昨年の9月におなじ60Daで撮影していたアンドロメダの一部です:
カメラ:EOS 60Da (APS-Cセンサー)
鏡筒:ε200 800mm F4
撮影条件:300s露光、ISO1600
星の大きさは、シンチレーションの影響もあるので一概に比べることはできないけれど、周辺像はRASAのほうが若干よさそうです(ε200は光軸のずれ影響もあるかもしれません)。
デジカメ撮影でのRASAのフラット補正
上のデネブの画像、もう一度見てみますと、上下非対称な周辺減光があって不安になります。カメラを対物レンズ側に設置するプライムフォーカス、とくにデジカメみたいな変な形したものが光路を遮っているのですから、ちゃんとしたフラット画像を得るのは難しそうです。
上の写真のフラット補正がうまくいくか、テストしてみました。デネブの写真は、風が強くてフードなしで撮影していましたから、まずは深く考えず、ディスプレイの光源にカメラを向けます:
なんと!自分でも笑ってしまうくらい、雑な手法です。これで、ライトフレームとヒストグラムが一致するようにデスクトップの色と明るさを変えつつ、ISO100で20枚撮影してマスターフラットを取得。
ついでにフードを付けた場合のフラットもゲットしておきます:
こんな感じ。
それで下のようなフラット画像になりました。
まあ、なんとなくライトフレームの周辺減光と一致してそうには見えますが、はたして。
フラット補正の結果
フラットは一致するでしょうか。まずはフードなしの状態で得られたフラット画像を適用した場合です。マスターフラットの取得と、補正はすべてRStackerでやりました。
次はフードありのフラット画像で補正した結果:
予想に反して、どちらの場合も気抜けするくらいあっさりとフラット補正が決まってしまいました。強調をかけてみますと、どうやらフードありのフラット画像の結果のほうがうまくいっている様子です。
なんにしても、フラット補正で苦労することは避けられそうで、よかったよかった。
RASAの雑感
最後にすこし、RASAをすこし使ってみての感想を書いておきます。
良かった点:
- 星像・・・十分にシャープ。
- フラット補正・・・予想に反して難しくない。
- 筒内気流・・・まだあまり気になっていない。
悪い点:ちょっと考えれば、すべて予想がつくことではあるんですけど、対物がわにカメラがあるというのは、いろいろ面倒くさい
- フードが必須・・・補正版は結露しやすく、フードが必須。また、カメラ自体が周辺の光を反射することを考えると、やっぱりフードは重要
- 撮影像の確認・・・かといって、フードをつけていると、デジカメのライブビューが見られないというのはちょっと痛い。BackYartEOSなどが必須になる。
- フードの取り付け・取り外し・・・たとえば風の影響を弱くするために、撮影中にフードを外したくなることはよくある。なんも工夫していないと、カメラのケーブルを抜かないとフードが外せない。
- バーティノフマスクの取り付け・取り外し・・・同じようにバーティノフマスクを取り付け・取り外しするときも、カメラケーブルを抜かないといけない。
- ピント合わせ・・・バリアングルがないとピント合わせは無理。ピトノブが鏡筒の反対側にあるので。BackYartEOSなどがあれば解決。
*1:ちなみに、前回のNGC6888の撮影ではSharpCapのピント合わせ支援の機能を使っていました。いまいちピークがよくわからず、今回と比べれば明らかにピンボケだったようです。