序
「年末年始は、いつでも出撃できるように準備しておくこと。」
顧問は、まだ連絡のあるOBや部員関係諸氏に伝達しておりました。みなさま「了解です」とお返事され楽しい撮影会になりそうだなと楽しみにしておりました。
大晦日の東北地方は荒れた天気に見舞われて、その翌日に安定した晴れの予想。
「よし。元旦に神割崎です。月没前の20時には集まるようにしましょう」
しかし、その追加伝達に従ってやってきたのは、あ氏だけでした・・。無理もないか。
あ氏の紹介
あ氏は4年ほど前に本校を卒業し、現在は某レンズメーカに務める筋金入りカメラオタク。社会人になってから天体撮影に取り組んでいます。今後、このブログにも頻繁に登場することになるでしょうから、ここで紹介しておきましょう
氏のブログ、グラスノスチ.comです。Zeissのアポゾナーと、非改造の5D mk4、スカイメモRの組み合わせで撮影されています。昨年の暮れ、会社の同僚からタカハシの屈折を買い受けたそうで、これから本格的な直焦点撮影に入りごもうとしています。
しかしのその鏡筒は、いま本校天文部の元にあります。
タカハシの屈折
ある日、あ氏から連絡がありました
「赤道儀を購入するまでの間、この鏡筒をお預けしますので、有効利用してくれませんか?」
「うん。別にいいよ」
ばーん!唐突にFC76がやってきました*1!憧れのタカハシの屈折です。レデューサーもついて438mm F5.8です。元旦はこれを使って、NGC1333とIC348を撮影しました。
悪夢の構図間違い
Date: 1st Jan. 2020
Location: Miyagi
Camera: Canon EOS 6D(mod)
Optics: Takahashi FC76 76D reducer 438mm F5.8
Exposure: 300sec. x 33flames (ISO3200)
Guide: Kenko SEII, PHD2 guiding
天リフの「みんなで100時間企画」、500mm部門のお題になっているNGC1333とIC348を撮影したつもりが、IC348とペルセウス座ζ星を撮ってしまいました。構図のミスです。淡い対象なのでライブビューでまったく確認できないんですよね。
先日はMamiyaの500mmで撮影して、これもスケアリングエラーで失敗してました。2連敗で予選敗退です。もうしばらく撮影することはないでしょう。
反省の時間
ここ数回の撮影の失敗。原因は
- アリガタとカメラの固定ネジの緩み
- フィルターの締め込み不足
- 構図の事前確認不足
の二つ。どちらの本当に凡ミスです。慣れによる慢心と中弛みですよ。
撮影にミスが重なると、画像処理でストレスが溜まって、ついついやりすぎになってしまうような。うえのIC348も分子雲強調しすぎて、荒れてます。
*1:この鏡筒については、後日詳述します