元旦にファーストライトを行なった、FC-76(レンタル品)の性能を見渡して見ます。
外観を眺めて手に取るだけで、ニヤニヤしてしまう作りの良さがあるなあと、感じます。鏡筒バンドや接眼部が、鋳物で作られているというのがなんとも良いですね。
刻印を見ると、製造は1997年。現行のFC-76DSの二世代前の製品ということになりますか。
76Dレデューサーを取り付けて、焦点距離は438mmのF5.8。光量60%のイメージサークルはφ36mmということなので、フルサイズはカバーしていないことになります。
ファーストライトはしかし、EOS6Dで行いました。先日の構図失敗のIC348の撮って出しがこちらです:
撮影日のシンチレーションは最悪の部類でした。輝星に目立つ「割れ」は、前玉に飛び出している錫箔が原因と思われます。(コメントを受けて追記:この手のタイプの割れは、レデューサの口径が小さいことによる口径食が原因とのことです。錫箔は前玉に3枚入っているので、普通なら6本の光条が出るはず)これはマスクをして後日検証予定。最四隅の減光はけっこう激しいです。
つぎに、星像は・・・
フルサイズ周辺までほぼ丸くて、収差もあまり感じられませんね。
フラット画像も撮って見ました:
こんな感じ。この写真と、先ほどの撮って出し画像を割り算して。。。
さすがに、四隅は補正しきれてませんでした。これだけフラットになれば満足です。フルサイズでもあっさり補正が決まってしまうあたり、光学系の素性の良さを感じずに入られません。
とうわけで以上です。次回はこれでカモメ星雲か、バラ星雲と撮って見たいと思います。