5月29日。仙台の夜は月没23:50、薄明開始2:30。
狙いは、先日18分しか露光できなかった蒼い馬星雲です。撮影は短時間勝負になります。子供の風呂・寝かしつけ皿洗いなど、家庭における例のへこへこ運動をこなしたあと、「すんません、恐縮でございます。それでは出かけて参ります」と家を出て、ヒーヒー言いながらゲキ重い赤道儀と望遠鏡を自家用車に積載。蔵王まで移動。
そしてゲキ重い赤道儀と望遠鏡をセッテイング。フラフラしながら撮影開始。そして撮れたのがこの写真だ!
ああ おまえはなにをしているのかと....
吹き来る風が私に云う*1
蒼い馬星雲の失敗
当夜は余裕を持って22時に到着。悠々とセッティングを済ませて月没を待ちました。RASA11"にSigmaFpを装着して、ISO1600の3分露光を30枚弱確保する予定。撮影はつつがなく進みました。
結果は上記のとおり。フラット補正後にあのような輝度のムラが発生してしまし、補正不能でした。星を消して見てはっきりするのは、左右の明暗がアベコベに傾いた様子です。
初めは撮影地の南側の道路をひっきりなしに通過していた車のヘッドライトからの迷光を疑いました。しかし全てのフレームが同じ輝度ムラを呈しているので(3分露光の間に車が全く通らなかったこともあったことを考えれば)、その線は否定。
後で気付いたのは、ピンと調整後に主鏡を固定するノブ
の片方を閉め忘れていたことです。南に低い対象の撮影で、主鏡がわずかに傾いて撮りためていたフラットが合わなかったのかもしれません。薄明フラットでも撮っていればなんとかなったのでしょうけど、時すでに遅し。
この固定ノブがゆるんでいると、主鏡がどのようにリリースされるのか?よくわかっていません。ピンとノブの右回しと左回しで、ミラーシフトの様子も違うようですし。フォーカス機構の仕組みをもうすこしちゃんと理解する必要がありそうです(反省)。