天文はかせ序二段(仮)

天文はかせ三段目(仮)

仙台高専(旧・宮城高専)天文部の活動記録です

今シーズン初、木星と月

子供を寝かしつけたあとの寝室にて夜9時過ぎ。窓ごしの隣家のうえに木星土星が並んで見えています。一息ついて瞬きの様子を確認。うーん、ビール飲んで寝たい。

梅雨明けに衝を過ぎた木星の撮影のチャンスを伺っていました。ここ数日、シーイングのよい夜が続いているようようです。南方の島で大きな火山が噴火している影響なのか、悪化している透明度は、惑星撮影にはそれほど影響しません。結局、自転車に乗って10分ほど、夜の学校の屋上にやってきたのです。

屋上のドームに収まっているのは、MeadeのLX-200という古いシュミカセです。これのアライメントがまだるっこしいのですね。この季節、経緯台のシステムは

「まずアークトゥルスを導入せよ」

と言ってきます。それは簡単ですぐできます。しかし2つ目に必ずマニアックな知らない2等3等の星の導入が命じられるのです。この日は

「トゥバンを導入せよ」
「知らんわそんな星!」

と三脚に蹴りを入れたくなります。望遠鏡を振る前に、手動でドームの屋根を回転させるのも時間がかかり、アライメントには、いつも30分以上かかってしまいます。その間に曇ってしまったなんてこともよくあります。

結局、トゥバンは仙台方向の光害の中で霞んで見えず、1スターアライメントで妥協したら、追尾精度がわるくて難儀しました。そんなこんなで撮影した木星です:

Jupiter 2020-08-05

Date: 2020-08-05, 22:50(JST)
Loctaion: Miyagi, Japan
Camera: ZWO ASI174MM
Optics: Meade LX200-30ACF, Kasai 2x Barlow, Barrder LRGB Filter
Exposure: 0.025sec. gain 400, 2000flames 50% stack
Software: WINJUPOS( derotation and LRGB comb.), Autostackkert!, Registax6

シーイングはそこそこよかったのに、こんなものでした。薄雲越しですこし暗く、露光を伸ばさないといけなかったためにフレーム数が稼げませんでした(この翌日、透明度の良い条件でもういちど撮影したら、今度はシーイングが圧倒的にわるくてボツ。)右下が青っぽくなっているのは大気分散のせいでしょうかね?モノクロカメラによるLRGB合成は、干渉膜フィルターを使っていても、フィルターごとにピント合わせが必要で、撮影のスピード感が足りない様子です。

ついでに月も撮ってみました:

The moon 2020-08-05

Moon 2020-08-05,

Date: 2020-08-05, 23:22(JST)
Loctaion: Miyagi, Japan
Camera: ZWO ASI174MM
Optics: Meade LX200-30ACF, Kasai 2x Barlow, Barrder R-Filter
Exposure: 0.01sec. gain 200, 3000flames 30% stack
Software: Autostackkert!, Registax6

木星と同じ光学系で撮影しています。月の方が解像しているように見えるのは、一枚あたりの露光時間が木星の1/25と短いせいでしょうか。gainをあげて、露光時間を短くしたほうが良いかもしれません。周辺がぼやぼやなのは、スタックが上手く行っていないせいだと思います。

 

撮影後、一等星をつかって光軸を確認したら、すこしズレてました。トライバーティノフマスクで念入りに合わせましたので、次回の撮影でその結果が発揮されるかどうか。