なんだか学術的な撮影をなしたような気分にさせてくれるPixinsightの"AnnotateImage"機能。
これはぼほ初期設定(PGC銀河の表示をOnに変更しただけ)で、適用した例です。
この機能、文字の色や大きさは随意に調整できるようになっていて、好みのシャレオツな表示にカスタマイズできます。「あーでもこーでもない」と調整しているうちに、気がつけば夜中の2時、目は真っ赤に充血し肩はバキバキ。なんてよくありますね。
Pixinsightの"AnnotateImage"には、3つほど不満がありました。
- 選べるフォントが少ない(したの10種のみ)
- 表示する銀河に等級の制限をつけられない(領域によっては、写真がラベルで埋め尽くされてしまう)
- 銀河のマーカーが真円だけ
これらの不満は、ぐらすのすち君のブログ id:fornax でも述べられています。
さて此度、これらの不満を一挙解消した"Galaxy Annotator"というスクリプトを id:rna さんが作成して公開してくれました:
導入方法・使用方法は
に詳しく記述されています。Python3とAnnaconda環境を用意しなければならないので、初心者とっては取っつきにくいかもしれません。私も苦労しました。(需要があれば、初心者視点の導入チュートリアルかこうかな?書きましたー>
銀河のアノテーションスクリプトの使いかた、導入方法 - 天文はかせ三段目(仮)
)
ともかく、このスクリプトを利用して先ほどと同じ領域をシャレオツにAnnotationした結果がこちら
ただし、座標グリッドだけPixinsightを援用してます。
フォントの設定は.json形式のデータをしたのように自分で書き換えることで行えます。
また、銀河のマーカーがちゃんと楕円になっています。これは、自分の写真に写っている矮小銀河が、はたして本当に銀河なのかそれともノイズがそれっぽく見えているだけなのかを判定する時に役立ちますね。
さらに、実行時のオプションで表示する銀河に等級の制限をつけることができますので、ラベルの密度を程よい感じに調整できます。上の例は16等より明るい銀河のみ表示してます。
おまけの機能として(id:rna さんにとってはこの機能が本命だったみたいですが)銀河までの距離も表示することができます
「おいおい、おれ15億光年先の銀河、捉えちゃったよ・・」
って楽しみかたができます。これこそAnnotationの醍醐味です。
参考: