前置き
星沼会8名のうち、少なくとも2名は学校の教員であります。普段は学生/生徒を相手にしており、自らの行動が規範となるよう、日々精進しているとかいないとか?
「大人が本気で遊んでいる様子を見せるのは、よい教育ですな!」
とは、Haraメンバーの言。都合がよい理屈であることは100も承知。部員そっちのけで天文を楽しむことに関しては、顧問も筋金入りです。
本気で遊ぶおっさん達ーー今回、星沼会のメンバーが約4か月ぶりに集まりました。場所は北茨城のダム湖。顧問やそーなのかーさんの住む名取からは2時間半。ぐらすのすち君、丹羽さん、まちょさんの住む横浜・東京からもやっぱり2時間半の位置です。
遠征動画
遠征の様子は、いつものようにぐらすのすち君が動画にまとめてくれます。顧問はこの動画が一番楽しみだったりします。下はその「予告編」です。音量注意
撮影対象
みんなの撮影対象は
- だいこもん&丹羽さん:420mmF2.8+ASI2600mcでぎょしゃ座のIC471付近
- そーなのかー&ぐら:R200ssとFC76+ASI294mmでM78星雲
- まちょさん:FSQ105やε180でオリオン大星雲
といった状況でした。以前の合宿に比べると少しバラバラに見えて、丹羽氏とぐら氏は所有のカメラを交換していたり、忘れものした顧問がまちょさんからアンペアを分けてもらっていたりと、しっかりチームプレーです。
そして明け方には、みなでレナード彗星を一斉射撃しました。
撮影結果
各々の処理結果はそのうち星沼会のサイトで紹介予定。ここでは顧問の結果を紹介します。
M38 and IC417
date: 2021-12-05
optics: Sharpstar 15028HNT
camera: ASI2600mcpro
Exposure: 120s x 109f (gain100)
Mount: Kenko SE2 with PHD2 guiding
Temprature: 1deg. (ambient), 0deg.(sensor)
Processing: Pixinsight and Photoshop
こちらは記念すべき15028HNTの暗い空でのファーストライト。うまく出来たらシュミットの商品サイトで作例として紹介してもらうべく頑張りました。StarReductionを控えめにして星団をキラキラさせつつ、IC417や周辺の淡い星雲の存在感が出るように意識しました。
C/2021 A1(Leonard)
date: 2021-12-05 6:13~8:00(UT)
optics: Sharpstar 15028HNT
camera: ASI2600mcpro
Exposure: 90s x 41f(gain100)
Temprature: 1deg. (ambient), 0deg.(sensor)
Processing: Pixinsight and Photoshop
つづいて話題のレナード彗星。星と彗星を両方止める処理は、niwaさんのサイト
を参考にしました。スタックを平均ではなくて中央値で行うのが最大ポイントで、同等の方法が紹介されている書籍InsidePixinisightにもそのことは書かれていませんでした。このエントリーはTwitterでも反響があって、皆さん試していましたけれど必ずしも上手くいっていないようで、撮影条件などによってはそういうこともあるのかもしれません。
今回の遠征、茨城で孤高に撮影されていたふらんパパ氏ともお知り合いになれました。小さな車に大型赤道儀3台を積んで撮影されている姿には驚きました。またご一緒したいものです
サムネ用