天文はかせ幕下

真冬の天体観望遠征

お正月明け、部員を連れて観望に出かけてきました。

日取りは年末から決めていて、数日前の予報では、あまり晴れそうにないことは明らかでした。少しでも星を見られれば良いでしょう、顧問もメインの目的を動画撮影と決め打ちして神割崎まで出かけてきました。

その様子は以下にまとめてますので、ご査収ください

 

独り言:

上のような動画

「たのしそー」
「若さがまぶしいです」

といった感想をいただくんですけど、顧問は、今回のような観望遠征のあり方に少し悩んでいます。

イベントは学生に計画を立てさせてはいるものの、顧問はほぼツアーコンダクター状態です。自動車を運転して送迎し、到着後は顧問が望遠鏡で天体を導入し、天体を見せています。

コチラから干渉せずに機材さえ置いておけば、勝手に自分たちで天体を探して観望してくれる(私が学生の頃はそうだった)と期待してますけど、なかなかそうなりません。双眼鏡を置いておいても、こちらから促す必要があることが多い。

なんでなんだろうなー、と不思議に思っています。もう天文部の顧問を初めて9年になりますけど、ごく少数のはじめから興味を持っている学生は、こちらから特に何もしなくても、バイトしてカメラを買ったりして勝手に天文活動に邁進するのに対して、「天文にちょっと興味のある学生」は、私から働きかけても、あまり自発的な動きを見せてくれません。

上記のこと、最近はあきらめ気味です。

撤収後は一人一人がちゃんと帰宅できるように、最寄りの場所まで送り届けます。それは当然のことなんですが、天文部というよりは「だいこもんが星見に連れて行ってくれる部」状態で、

「これは部活動とは、ちょっと違うよなー」

と疑問に思いつづけています。

これまで、流星電波観測とか、屋上での惑星撮影とか、こちらから「これをヤレ」と働きかければ、やってはくれるんです。けど、たいていは「やれと言われたからやった」状態になってしまって継続しないんですよね。いままで何度も失敗してきました。

 

まあでも自分が天文部の学生であった頃も、望遠鏡は積極的に覗いてましたけど、当時のフィルム撮影をしようなんて発想は全くなく、今の学生と大差ないのかもしれません。今回のような経験をもとに、彼らがいつか卒業後にでも、「天文で楽しんでみようかな」とか思ってくれればいいのですけどねー

 

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