天文はかせ幕下

2023年蔵王雲抜け一回目

5月20日(土)、これまで機会が少なかった2年生と新一年生を連れての星空観望を計画しました。

しかし当日はこんな天気図で満天の雲。

しかし雲抜けの可能性は、数日前からツイッターでささやかれていました。

ハイエースにドブソニアンを載せて山を登ります。エコーラインに入った直後から視界10mほどの濃霧。まあこれは慣れっこです。ところが、賽の河原駐車場は黄泉の国みたいな様子で、これはダメな奴でした。

これまで経験した雲抜けでは、ココで十分晴れているんですよね。

しばし悩んで、一応山頂か山形県側に行ってみることにしました。道路の両脇には雪が高く残っていて、木々も低くなってくると濃霧の不気味さが増してきます。大黒天を抜けるころ、突然視界が開け、金星が飛び込んできました

「おー」

顧問の一番大きい歓声にびっくりした部員たちも、外を見て声を上げていました。

ただこの後は、M101に発現した超新星の撮影に夢中になっていて、あまり周囲の様子とか見てなかったんですが、東北大のみなさんやカノープスさんも集まって、賑やかでした。

ただ惜しむらくは、日付が変わる前には部員たちを帰宅させねばなりません。数時間後には無念の撤収となりました。

いつもの法則も成立してましたけど、部員たちも楽しかったようで良かったです。なかなか感動的な雲抜けでした。

今年の梅雨も、何回か抜けるといいですねえ。

 

サムネ用