12月8日に、近場で観望会をしました。
最近は、合宿を除けば部員を引き連れての徹夜の観望会はほとんどやらなくなりました。今回の観望会のスケジュールも
- 夕方、部員は最寄りの駅に集合
- 顧問が運転する車(公用車)で、観測地まで移動(数往復する場合も)
- 数時間の観望
- 終電に合わせて車で駅まで移動して、その場で解散
といった流れです。普段やっている撮影はせず、みなで電視観望したり、部員たちと双眼鏡やドブソニアンを覗いたりして楽しみました。
場所は、吉田浜の避難公園ちかくの駐車場。最寄りのJR浜吉田駅から近くてそこそこ暗く、なかなか良い場所でした。今後も使っていくことになりそうです。
手動導入の名人現る
観望会で少し驚いたことがあったので、書いておきます。
というのは1年生のT君が、天体の手動導入が非常に上手で、天文を始めて半年程度なのに、すでに顧問の導入技術をはるかに上回っていたのです(顧問も結構自信あるんですけど)。
彼がどのくらい上手だったか説明しますね。下の写真は電視観望中の部員たちの様子なんですが、背景の空にくじら座が写っています。
月明かりもあって、肉眼では二等星のディフダくらいしか見えません。T君はこの条件で、しかも初めて触る25cmのドブソニアンを扱って、NGC253を3分もかからずに導入したのです。しかもそれは彼にとっては初めて見る対象でした(驚!)
「たぶんこれですよねぇ?」
って確認を求められ顧問も覗かせてもらったら、ばっちり導入されていました。月明かり下のNGC253はとんでもなく淡く、自分で導入してもおそらく認識できなかったと思います。
ちなみにNGC253は赤丸のあたりにあります。周辺に目立つ星が無いですし、α7sで写したこの画像にも全く写ってませんでした。
その後、光害の影響のある西の低空にあったM27もあっさり導入してましたね。
合宿の成果もあって、部員の何人かは双眼鏡でM33やM27くらいなら導入できるようになってますけど、T君の場合は完全にセンスだなあ、って気がします。今後しばらくは、顧問が導入して見せてあげる必要が無くなって、ちょっと嬉しい。
観望会は、東から「冬の超大三角」が昇ってくる時間帯にお開き。記念撮影をして解散しました。