天文はかせ幕下

NJP赤道儀を回転させる改造

下の写真は、NJP赤道儀を載せているピラー脚の頭の部分です。この上に専用のアタッチメントを取り付けて、赤道儀本体をボルトでガッチリ固定しています。この「ガッチリ固定」に実は問題があります。

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というのも遠征先では、方位磁石を使って北の方向に向けて赤道儀を設置します。望遠鏡やウエイトを取り付けた後で極軸合わせをしますが、このとき極軸望遠鏡に北極星が入っていないことがよくあります。そうすると、60kgは超えるであろう装置全体を「えいや」と持ち上げて方向を微調整しなければなりません。これは非常に筋トレであり、また危険でもあります。赤道儀が回転すればいいのに・・・と前々からおもっておりました。

天文部員が集まった今日、顧問は上記のことを懸命に部員達に説明し理解してもらった上で、赤道儀を回転させる改造を行いました。

作業としては、上の写真のピラー脚を工場の大型旋盤に設置、溝を掘って横ネジでアタッチメントを固定する方式に変えるだけの簡単なものです。

こんな風に、溝をつけました。

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こんな風に、くるくると赤道儀が回転するようになりました。横ネジを閉めればこれまで通り、ガッチリと固定されます。これで、次回の遠征は大分楽になります。

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