天文はかせ幕下

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Nikkor 300mm レンズの色収差のこと

前口上 28年前、平成2年。天文部が購入したNikkor 300mm F2.8については、これまで何度か紹介してきました。当時の高級レンズも、最近のデジカメで天体撮影に使用するにあたっては、どうしても強い色収差が目立ってしまいます。それは、写野の中心から放…

蔵王で天の川とNGC7000

天文部の学生たちはテスト週間でお勉強をしており、活動自粛状態です。教員のわたくしは、「こいつで、くたばりやがれ!」などと叫びながら(?)試験問題をサクッと作成し、土曜の夜に蔵王に行ってきました。ご近所の高専OB、Hさんを誘いました。 月没は0時頃…

土星と火星、

この時期、東北だと夜中の1時ころに天の川が南西方向に垂直に立ち上がる。その中で輝く土星と火星を含んだ星景を撮影したいと思っていて、なかなかチャンスがない。 昨夜の金曜日も靄がかかったような天気で、蔵王に行けば上に抜けるかなと思いつつも、リス…

梅雨の晴れ間の観測会 in 白石蔵王スキー場

前置き(読み飛ばし可) 顧問が学生であった頃の同級生に木門(バスケ部)がいた。普通の人間が1時間かかるところを、20分もかからずにパパッと理解してしまう、そういう頭のよい奴であった。そのスマートさゆえの嫌味ったらしいところもあって、例えばテス…

過去画像の再処理してます・・

先日、DeepSkyStackerでスタックする前にraw現像を施したほうが、色が引き出せやすいという記事 raw現像を取り入れた画像処理の流れ - 天文はかせ序二段(仮) を載せまして、当ブログとしては、あれだけブックマークがついたのは初めてのことでした*1。7月…

raw現像を取り入れた画像処理の流れ

新しい画像処理フロー 多少なりに考えるところがありまして、天体写真の画像処理のフローを以下のように変更しました。 (入力:デジカメのraw画像のライトフレーム)--> RStacker(フリーソフト)でそれぞれをダーク・フラット処理--> (出力:raw画像) (1…