天文はかせ幕下

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

銀河のアノテーションスクリプトの使いかた、導入方法

id:rnaさんが作成されたスクリプト”GalaxyAnnotator”(2021年5月現在ver.0.8)を、インストールして、実行するまでの作業を順をおって書いておきます。PythonやAnnaconda環境に慣れている方はこのエントリよりも、本家のREADME github.com を参考にした方が早…

梅雨入りじゃ

久しいの。くもじいじゃ。 気象庁はまだ何もいっちょらんが、ワシが東北地方の梅雨入りを宣言するぞ。しばらく星見はお預けじゃ。ヌシらは大人しく副業に専念するか、zoom飲み会でもして気を紛らすがよかろう。 ワシを呪っても何も起きんぞ。それじゃあの。

EOS6Dを追加購入して、アンタレス付近をモザイクしました

天体写真用のカメラ、ここ数年の間、ZWOやQHYCCDの冷却CMOSカメラが主流になりつつあります。その性能は素晴らしく、「冷やし中華」なんて皮肉った呼び方もほとんど耳にしなくなりました。 そんな潮流に反して、あえて国産の一眼レフCanonEOS6Dを追加入手し…

銀河のAnnotationに進歩が

なんだか学術的な撮影をなしたような気分にさせてくれるPixinsightの"AnnotateImage"機能。 これはぼほ初期設定(PGC銀河の表示をOnに変更しただけ)で、適用した例です。 この機能、文字の色や大きさは随意に調整できるようになっていて、好みのシャレオツ…

カシオペヤ座の新星(V1405 Cas)

5月10日から11日にかけての夜。薄命直前にカシオペヤ座の周辺を撮影してました。一部で話題になっていたバブル星雲近くの新星が狙いです。 Date: 2021-05-09 16:41 (UT)Camera: ASI2600MCOptics: Zeiss Apo-sonner 135mm F2(@ F2.5)Exposure: 180sec. x 7fla…

アンタレス付近、2021年バージョン

9日の夜、東北地方は寒冷前線が通過して暴風が吹いていました。また南から梅雨前線が迫ってきています。この日の夜の予報は晴れ。 「これでしばらく晴れなくなっちゃう。ちょっと無理してでも撮影しとかないと」 自宅でスマホを眺めながら呟いた顧問に返事を…

ダーク減算を手抜きするとフラット補正が合わない、といふ話

全体の概要 ダーク減算を手抜きするとフラットが合わない! 一次処理の概要 一次処理を簡単な数学で理解する ダークを手抜きすると何が起こるか? (6)式から分かること3つ [1] フラットダーク減算をサボると、フラット補正不足になる [2]ダーク減算をサボる…

はじめまして

はじめまして。 天文部2年のAです。 4月10日、蔵王での撮影に参加しました。 初の天体撮影への挑戦。数日前からわくわくしてなかなか寝付けず、当日最初から寝不足気味…。 (こんなにわくわくしていたのは、小学校の遠足以来かもしれない…) しかし、それを上…

「いちばんはじめのストレッチ」

はじめに 冒頭の黒い四角は、Pixinsightにてフラット補正やダーク減算、スタッキングを終えたのちの天体写真です。"Linear画像"と呼ばれることもあります。ここから被り補正やカラーバランスの調整、場合によってはDeconvolution、ノイズ処理を行った後に"no…