天文はかせ幕下

夏合宿の作品

前回と前々回に、夏合宿の顛末を報告しました

その際の撮影結果をを紹介してませんでした。今回はうれしいことに、部員のT君が作品を仕上げてくれたので、そちらを紹介します。

まずはM31アンドロメダ星雲です。

M31Date: 2024-09-04
Location: Takayu-Onsen(Stella port), Fukushima, Jpn
Camera: Nikon D4
Optics: AF-S 70-300 ED VR @300mm F5.6
Exposure: 130sec x 3frames, ISO3200
Processing:Sequator
Mount: SkyMemoR

使用カメラのNikonD4は入学記念に中古のものを買ってもらったとか言っていました。当時は50万ちかいカメラも今では10万円弱で手に入るようですね。フルサイズで4920x3280画素なので、EOS6Dよりも画素ピッチが若干大きく、天体向けなのかもしれません。このカメラで撮影された作例をあまり見たことがないのですが、どうなのでしょう。

露光は130秒の3枚スタックとまだまだ短めです。顧問は撮影中のT君に

「もうすこし長く撮影したら? 1時間くらい」

と声をかけたような気がしますが、「いやいや。。。」という反応でした。短時間でいろんな対象を撮影したくなる気持ちはとても良く分かります。

NGC6992

Date: 2024-09-04
Location: Takayu-Onsen(Stella port), Fukushima, Jpn
Camera: Nikon D4
Optics: AF-S 70-300 ED VR @240mm F5.6
Exposure: 150sec x 5frames, ISO3200
Processing:Sequator
Mount: SkyMemoR

こちらは網状星雲。この星雲は非改造機で撮るのが面白いですね。新鮮な色合いです。

画像処理については詳しく効いていませんが、おそらくSequatorをつかってスタックしたのだと思います。空が暗いのと強調が控えめなおかげで、周辺減光などはそれほど気になりません。これからいろいろと覚えてもらいましょう。

 

最後にまことに蛇足ながら、顧問の作品も紹介します

The Cygnus Wall
Date: 2024-09-04
Location: Takayu-Onsen(Stella port), Fukushima, Jpn
Optics: Celestron RASA11, 620mm F2.2
Camera: ASI2600MC, ASI2600MM
Exposure: RGB 180s x 20f + Lum 180s x 13f (total 99min), 
Coolong Temp.: -5deg
Gain: 100
Processing: Pixinsight, Photoshop

 

RASA11で撮影したCygnusWall付近です。「短め」の99分露光でも、ほぼノイズ感なく滑らかに仕上げることが出来ました。ハドソン湾の暗黒帯が黒つぶれしないように気を付けながら、全体的にしっとりした仕上がりを目指しました。

久しぶりにとても満足で、これは印刷候補です。

 

それではまた。