天文はかせ幕下

とある学校の天文部の顧問が、日々の天文活動や天文情報を綴っています。

2024年、天文部夏合宿報告その1

9月3日から二泊三日の日程で、仙台高専天文部の合宿を実施しました。

まずは合宿報告のテンプレート、「合宿晴れない問題」の記録です。ひと月以上前から計画する合宿はなかなか晴天に恵まれません。以下はこれまでの苦渋の記録です

そして今年はどうだったかと言いますと

  • 2024年 初日曇り一時晴れ、二日目ほぼ晴れ時々曇り 

でした。二日目にある程度安定した晴れ間に恵まれ、撮影もできたのです。これは実に9年ぶりでした。

はじめに

浄土平は東北での天体撮影のメッカとして有名です。そのふもとに位置する福島県高湯温泉が今回の合宿地です。宿泊先はステキなブナ林に囲まれた「ログキャビンステラポート」

ここは天文マニアのご主人が経営されている、天文合宿にオプティマイズされたお宿なのです。カップラーメンの夜食のサービスがあったり、空待ちのための談話室が夜通し解放されていたり、朝食と昼食の切り替えが自由だったりと、嬉しいことがいっぱいです。いくつかの機材の貸し出しを受けることもできます。

カップラーメン(150円)と空待ちの談話室の様子

第一日目

迷走した台風10号が、まだどこにいるのか判然としない様子で列島にくすぶっている割には、天気予報はそれほど悪くありませんでした。

ステラポートへの到着は夕方4時ころ。チェックインを済ませたら、近くの公衆浴場「あったか湯」でサッパリし、もう気分は上々です。この時点では、ばっちりの曇り空。時間をかけて食事を頂きました。ハンバーグが美味しかったです。

アチコチに天体写真の飾られたダイニングで夕食

「特にする事もないし、浄土平まで様子を見に行ってきましょうか。」

宿より800m高い位置にある浄土平は、ひょっとしたら雲の上に出ているかもしれません。20時ごろに移動してみました。

浄土平の駐車場は霧の中でした。怖いです

はい。ダメですね。

帰りに不動沢橋に寄り道して、写真を撮って遊びました

不動沢橋からは福島市が一望できます。雲が分厚いです

なかなかエモーショナルな分厚い雲です。

「さて、帰って寝ましょう」

って戻ってみると、宿のご主人が言います

「日付が変わるころに晴れると思う」

「マヂですか。」

顧問は正直、少し疲れてもいたのですが、土地の方の予想をないがしろにするわけにはいきません。談話室にて空を待つことにしました。

開放的な二階の談話室。セミナーもできそうです

はたして、日付がかわるころにしっかり晴れてくれました。「わーーーっ」って感じで皆で駐車場に向かいます。

晴れました!スマホで星を探す部員たち

スマホを夜空に向けているのは、星図ソフトで星の位置を確認しているのですね。

時々に雲の通過もあって、安定して撮影ができるほどではありませんでした。しばらく双眼鏡などで観望したあと、記念写真をとって2時ごろには就寝したのでした。

最後に記念写真をパチリ。明日の夜に期待しましょう

第2日目に続きます。

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