天文はかせ幕下

奇妙な関係、あるいは雲の通過時はオートガイドをOFFにせよ

奇妙な関係

なにか趣味を始めると、その周辺で新しい友人ができます。さらに最近、顧問は代表的なSNSの一つであるTwitterを開始したこともあって、少し奇妙な友人が増えております。

先日の神割埼での撮影でも、埼玉からいらしていた方とお会いしました。その方は拙ブログもたまに読んでくださっていたようで、懇意になっていろいろと教わりました。

しかし通常の友人関係と比較して妙な点があります。といいますのも、彼らとお会いするのは、月のない深夜の、さらに町明かりの届かない山奥や海辺だったりするものですから、暗くてお顔を拝見できないのです。日本人の特性で、会ったらまず名を名乗るということもあまりしないので、苗字かTwitterのハンドルネームしかわからなかったり。

「顔も名前も知らない友人」です。妙なことです。そんな友人たちと、年末には忘年会を致しましょう、なんて話も持ち上がっております。

クワガタ星雲,NGC7365,M52,失敗の図

今回の撮影では、撮影地でのおしゃべりに夢中になりすぎて、大きな失敗をしてしまいました。そこから得られた教訓は「対象が雲に遮られたら、オートガイドをOFFにすること!」です。

え?あたまえですか?

f:id:snct-astro:20191106184757p:plain
Date: 4th Oct. 2019 
Location: Kamiwari-saki, miyagi
Camera: Canon EOS 60Da, EOS Kiss X5 twin
Optics: Mamiya Apo-sekor 250mm F4.5
Exposure: 360sec. x 20 x 2
Guide: Kenko SEII, PHD2 guiding

クワガタ星雲の周辺ですが、撮影中に雲の襲来がありました。

「あ、また嫌な雲がきたな」なんて皆さんと雑談に花を咲かせておった間、オートガイドが暴走しつづけていて、構図がずれてしまっていました。それに気づかず2時間以上も露光をしつづけてしまい、上記のような無残な写真が出来上がったのでした。

飛び去るモチベーションを引き留めつつ,レタッチしましたがクワガタ星雲って淡いですね。