来月の9日に衝を迎える木星は、ここ最近は一晩中見えています。近いうちに、一晩中撮影して、自転の様子(といいますか大気の動き?)を観察したいなと思っています。
ところで、12日に木星を撮影しました。
2/12/2016 2:50 木星
撮影地:宮城県名取市
カメラ:CanonKissX5,鏡筒:タカハシMT200 on NJP赤道儀
拡大撮影:Or7mm アイピースを使用
動画:1920x1080 24fps ISO3200 1500コマから1000コマを選びLynkeosで処理
大気の状態がなかなか良好だったみたく納得のいく仕上がりになりました。
木星の撮影をしていて驚くのは、人間の目の性能の良さです。アイピースを覗いて見る木星は、上の写真とだいたい同じような姿です。しかしこれは、1000コマもの写真を重ね合わせて大気の揺らぎなどを取り除いた像です。実際の動画のデータから各コマを切り出すと下の写真のような映像になります:
2/12/2016 2:50 木星 生データ 16コマ切り出し
こんなにぼやぼやです。こんなに写りがひどいのは、カメラの性能のせいではないと思います。なぜなら、デジカメの液晶画面に映っているライブの木星の像は、もっとずっと奇麗だからです。人間の目は、勝手にノイズリダクションをやってくれているのでしょうね。不思議なことです。