「来年のお正月は新月が重なっていますから、一度撮影にまいりませう」
年末から天文部OBのアベくんとの約束があって、5日の夜に神割崎に撮影に行って来ました。顧問の私は、昨年末にボーナスで追加購入していたMamiyaのApo-sekor 500mmのファーストライト、アベ氏はε200で馬頭星雲を撮影する予定です。西風が比較的強く、また季節特有の薄い雪雲が奥羽山脈の方にかかっていて、いろいろ心配な夜でした。
Mamaya Apo-sekor 500mmのテスト
いぜん、ヤフオクで錯乱購入したMamiyaのApo-sekor 250mmF4.5の性能-価格比において極めてご機嫌であったのに気を良くして(Mamiya APO-Sekor のファーストライト - 天文はかせ序二段(仮))、同系の500mm F6レンズを購入しておりました、私は。
ヤフオクで10万円ちょっとでした(2018年11月時点)。250mmF4.5が2万円ちょっとだったのに比べると張りますが、私は価格が3倍ちかいTakahashiのFSQ85ED相当の性能をこのレンズに期待していますよ*1。
まずは一枚ものの撮って出し写真です:
中心と周辺像:
まず、周辺減光がすごく少ないです。250mmでは若干の色収差があって星のまわりが青く滲むのですが、500mmではそれが皆無で、そのへんは公称されている性能通り。星像は周辺部でコマ収差(?)があって星がすこしゆがんでみえますね。でもこれはかなりいいんで内科医?勝手ながらライバルとみなしているFSQ-85ED+フラットナーの中心と周辺像は、Nature-shopKyoeiのサイトで見ることができます。ご興味があれば上の写真と比べて見てください。ぱっと見の印象では、周辺減光はMamiyaのほうが上、周辺の星像はさすがにFSQのほうが上でしょうか。
コーン星雲、クリスマスツリー星団の周辺
こんかい撮影した、作品です:
Date: 2018.1.5 23:30~25:30
Camera: CanonEOS 6D
Optics: Mamiya Apo-sekor 500mm F6
Guide: Kenko SEII, PHD2 guiding
Exposure: 360sec. x 25 flames (ISO3600), ダーク補正なし、ディザリング撮影あり
(リンク先のほうが画像がシャープです)
覚書
- Mamiya RZレンズ用のfotodiox製マウントアダプタは、レンズ側に「グッと」押し付けながら装着しないと、ギリギリで無限遠が出ないことがあるので気をつける。(間違い)
- HKIR改造の6Dは、ライブビューを表示しながらシャッターを押すとひどい被りが出る。これはハヤタカメララボのサイトにもちゃんと書いてあった。
- 今回の撮影ではアベ氏がNJP赤道儀を利用したが、これまでよく経験していた赤緯方向のガイドの暴れは、モーターのギアを強く押し付けすぎであったことが、原因と思われる。これはかなり微妙な調整なのでよくよく気をつける。
- 冬場の撮影は、バッテリーがへたるのが早い。バッテリーだけ車の中におけるようにするとか工夫が必要かも。
*1:Apo-Sekor 500mmの元々の定価は60万近かったそうなので、そんなに無謀な期待ではない?