天文はかせ幕下

ソンブレロ銀河(顧問)

4月に入ったけれど、部員たちは春休み。

顧問は家庭の事情などあり、なかなか夜に出歩くことができませぬ。しかしエイプリルフールの夜、仙台の空はあまりに条件が良かった。そこで特別許可願いを家族に提出し、何とか受理される。それで夜中に外出。かねてよりの目標であったソンブレロ銀河(M104)の撮影に挑戦。

M104は、カラス座付近の比較的暗い銀河。カラス座は春の星座です。晴天が少ない時期でもあるので、私はまだ写真でしか見たことがありません。

屋上のMeade Lx-200(30cm)で覗くと、うすぼんやりとですが、はっきりと細長い楕円形が見事でした。一人で感動。そしてさっそく撮影にうつる。作品はこれ:

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Meade Lx-200(30cm), Eos Kiss X5, ISO3200, 25秒, 14枚をスタック

中心付近の星は点像だけれど、写真のふちに近いところでは、星が流れている。経緯台で追尾をしているので、視野の中心を軸として像が回転するんですね。経緯台は、2軸の回転で1軸回転である日周運動追尾しているから、当然そうなるわけだけれど、いまさら気づいた。

天体が南中しているタイミングで撮影を敢行するようにすれば、これは低減されるだろうか?