以前、「ぷくぷくのブログ」にて
という記事を読みました。曰く、Xenotar型と呼ばれる構成を持つレンズが、安価な割に星の撮影には良いとのことです。もっとも力を発揮するのが100mm前後。
例えばNikkor 85mm F2はXenotar型です。これは、ヤフオクに安定的に出品されていて、いつでも1万円ちょっとで手に入れることができます。本当にお安いではないですか。それで、手に入れました:
前玉にちょっとした傷がついていて、1万4千円くらいで落札しました。このレンズの性能は、
にフルサイズカメラでの詳細なテストがあります。
デネブ周辺をモザイク
上に紹介したレンズの特に驚くべきことは、周辺減光が小さいことです。一段絞ってF2.8とするだけで、ほとんどフラットになります。それで、お気軽にモザイク合成をして遊びました。
8月17日23:00~25:00くらい、蔵王賽の磧にて撮影 NCG7000の周辺
Camera: Canon EOSKiss5(フィルターレス改造)
Lens: Nikkor 85mm F2(->F2.8)
Mount: SkyMemoR(ノータッチ)
Exposure: ISO1600, 180sec x 10flames x 4枚モザイク
何にも考えてないような構図ではありますが、なかなかいけてるような。モザイク合成はPhotoshopのPhoto Mergeをつかって、周辺光量の補正をしなくても、継ぎ目なく綺麗につながりました。撮影当日は強い風が吹いていて星は楕円状なのに、4枚に合成してしまうとほとんどわかりませんね。
モザイク合成は、ガイドがいい加減でも最強の画像処理である縮小効果で、綺麗な結果が得られます。この85mmレンズのモザイク合成で、しばらく遊べそうです。
註:上の85mmF2の写真ですが、実は無限遠が出ていません。星にピントが合う前に、ピントリングが「カチリ」と止まってしまいます。そのせいで、星の周辺には赤にじみがでており、Photoshopで補正しても影響が残っています。Canonのカメラにアダプターを介して取り付けているせいかもしれません。(前玉の前に保護フィルターをつければ、ピントがでるかな?次回テスト予定)
再処理
強調するときに、トーンカーブの利用を封印して、レベル補正だけにしたら、星が小さくなった。再掲: