天文はかせ幕下

pixinsightを導入するかな

人から影響を受けることは、上達とって常に大事なことかもしれません。最近、観望をご一緒する友人が使っているのを真似て、また新しい画像処理ソフトに手を出してしまいました。Pixinsight(PI)という欧州のソフトです。

詳しい解説をしてくださっている蒼月さんのサイトなどをみつつ基本的な事を学んだ後、過去に撮影していた画像について、PIを使って前処理からやり直してみました。まずは今年3月にEOS60Daで撮影していた、M63ひまわり銀河です。

一枚目が以前のバージョン、二枚目がPIによる再処理です:

M63 Sunflower galaxy

M63 re-postprocessing

 

もういっちょ、先日撮影したばかりのM33です。こちらも1枚目が以前のバージョン、2枚目がPIによる再処理:

M33 Triangulum Galaxy

M33 re-postprocessing


 

色の出方が明白に違うのは一目でお分かりいただけるかと。PIの"arcsinstretch(ass)"と呼ばれる処理のおかげで、これは彩度を保ちつつ強調を行ってくれるのだそうです、通常のレベル補正やトーンカーブでは、強調すればするほど、各色は白に近づいていくので、彩度が下がります。一方のassは輝度をあげつつ、彩度は一定に保ってくれるのだそうです。ただ、いろいろいじっていると、赤からオレンジ系が特に強く強調される傾向があって、あまり調子にのると彩度が飽和してしまうこともありました。assが引き出す色は、本当に本来の天体の色なのかと言われると、疑問符もありますね。

とはいえ、PIが素晴らしいソフトであることには変わりないですね。顧問は先ほど、洋書の解説本も買ってしまいました。