天文はかせ幕下

3月のチリリモート作品

チリリモート望遠鏡は、ひと月に1作品のペースで撮影を進めています。3月は、エータカリーナ星雲近くの領域を撮影しました。

NGC3293

Date: 2023-3-19~31

Location: El Sauce, Chile

Optics: Vixen R200ss, CorrectorPH, Astrodon LRGBHaO3 E-series

Camera: ASI294MM-pro

Exposure:

L120x192=380

R120x96=136

G120x93=132

B120x91=136

Ha240x90=876

O3240x103=572

Total 28.6h

R200ss, ASI294MM

こちらはアノテーションしたもの

青いガスを伴った散開星団NGC3293を主役にして、散光星雲NGC3324と6等星HIP51623を合わせた三角形の構図。telescopiusの画面では立派な存在感を放っていたHIP51623のまわりの青いガスが、実際に撮ってみるとそれほどでもなく、なんだか狙いの伝わりにくい構図になってしまったかもしれません。

 

でもこの領域、北天のケフェウス座周辺のようないろんな色のガスが分布していて、処理していて楽しかったです。BXTのおかげで鑑賞に堪えるようになったピクセル等倍画像でみて行きましょう:

散開星団の周辺。H2領域の手前に青いガスが分布してます。光条の彩度が上がりすぎてしまうのは課題です。スパイダーを太くすると解決するかも

この辺りは玄人好みの領域かな。暗黒帯の分布が美しいです

NGC3324の周辺のガスの連なりもキレイです。JWSTの画像で有名な例の突起もここにあるんですね。

この星の周りのガスがもっと写し出せたら、写真全体の印象が良くなったと思うんですが、上手く行きませんでした。